概要
小川の潺(せせらぎ)のような鈴の音が引き寄せる奇縁
寛延四年八月朔日 御庭番・明楽善次郎は御側御用取次・大岡忠光より命を受ける。怪異を得意とする明楽家に下された命は、立て続けに起こる「神社の狛犬壊し」と目安箱に入っていた「狛犬を助けて」という訴えの真意を探ること。善次郎は直下の間諜「潺(せせらぎ)」とともに謎に迫る。事件を追うにつれ、善次郎の敬愛する亡き兄・宇八郎の関わりが浮かび上がる。真相は意外な結末を迎えるが___。江戸伝奇時代劇。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こんなハイレベルな作品が売れて欲しい(切実)
すいません、レビューコメントと言いますか
正直な感想です。
それもこの作品に限った話ではなくWeb小説の話をしようとしています。
(何様のつもりだよ)
まずこの作品、『え、プロの作家様ではないのですか?』
そう思える程にレベルの高いものを書いてらっしゃいます(多分)
けど本当に失礼なことを書くのですが『売れてない……』
何故? そうも思えるし
Web小説にて売れている他の作品を見ていると
『だから売れないのか……』
とも思えてしまいます……。
やはりお気軽に読めるものを求めてらっしゃるのでしょうか?
いや、この作品歴史苦手な方とかとっつきにくいかも知れませんが
決して重たい作品ではご…続きを読む - ★★★ Excellent!!!雰囲気のある文章
私事で最後を読むのに少し間が空いてしまったのですが、大変面白く拝読しました。
文章の雰囲気がとても良いです。
江戸時代で怪異ものとなれば、その空気感をどう出すかが非常に重要だと思いますが、作者様は手慣れた感じでお話を展開されており、推敲された文章で非常に読みごたえがあります。
ネタばれはできませんので具体的には書けませんが、こんな話があってもおかしくない、そう思わせるリアルと空想の境目をうまく切り取った話の展開のように感じました。
本格的な作品を読みたい方は、これからの秋の夜長にじっくりと読書できると思います。
とにかく、大変面白いお話をありがとうございました!