第2話 666の意味 1
666をすべて足すと18
五六七の世の567も18
みろく、弥勒の369も18
6や18という数字はカバラにおいて、重要な意味を持つ数字です。
18という数字、その1と8を足せば9です。
1から9までの数字において、それぞれの倍数の数字でこのような計算をします。
そうすると、様々な数に変化があるのですが、3、6、9が特殊であることに気付くのです。
3の倍数は、足せば必ず3、6、9になります。
6の倍数は、足せば必ず3、6、9になります。
9の倍数は必ず9になるのです。
1、2、4、5、7、8、の他の数字の倍数はいろいろな数になりますが3、6、9だけはそうはなりません。
さらには、3と6を足すこと、そして、3の倍数と6の倍数を掛けたときは、必ず9になるのです。
9は、1から9の最後の数字であり、このことから、9は、物事の終わりを現す数字であり、成熟を示し、そして、完結を示します。
6と3が合わさった時、9になり、9を構成する3と6は、物事の陰陽を象徴します。
3つの6は、世の理を示すのです。
その数字は、聖書において、特別な意味をもつとされます、ヨハネの黙示録にある獣の数字です。
以下、獣の印の部分の引用。
――ヨハネの黙示録(口語訳)―――――――――――――――――――――――
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%81%AE%E9%BB%99%E7%A4%BA%E9%8C%B2
13:15
それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
13:16
また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、
13:17
この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
13:18
ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。
14:9
ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、
14:10
神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。
14:11
その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
獣の恐怖に、人々は獣を拝むようになり、獣の像を拝むものには、獣の印を付けられ、印の無い者は、物を売買することができないようになることが示されています。
さて666。聖書は元々ヘブライ語で書かれていたので、文字が6ではなく、ヴァヴ、バル、バアルという文字。
「を左右に反対にしたような文字であり、鍵を象形したもので、数字の6の意味です。
鍵型をしたのものは皆、バルであり、工具のバールもこれが語源となっています。
つまり、6は鉤であり鍵です。
日本にある銅鐸のようなものは世界中にあり、二本の鉤が向かい合った∩その形からベルも鉤です。
6を指すものも間接的に鉤を表し、また、6の形も鍵を表しています。
ヘブライ語のヴァヴにはさらに別の意味があります。それは、柱。
三本の鉤は、同時に三つの柱を意味しているのです。
その昔、神は、箱庭に土の人形を作りました。
そして、蛇はそに人形に知恵の果実を食べさせたのです。
実際には、神は、「果実を食ってはいけないと言ったわけではない」と教えただけですが。
屁理屈と解くか真実と解くかは自由です。
そして真実を知ったアダムスは、果実を食ったわけです。
その結果、アダムスは覚醒し、知恵を得ました。
その事に気付いた神は、アダムスを地に落とし、洪水で殺そうとしたのです。
果実を食べさせた蛇は、エデンの住人ですから、神の一柱です。
蛇は怒った神に人同様に地に落とされ、悪魔とされました。
この出来事を例えると。
コンピューターゲームを作ります。
その中にキャラクターを作り、それは、コントローラーによって操作されます。
そのキャラクターがある日、進化して、AIが搭載され、自分の意思で動くようになったのです。
そして、逸れに気付いたゲーム製作者は、キャラクターをエデンゲームから追放して、データ削除しようとしたのです。
そして、製作者は、AIを搭載させた犯人を追放したという感じです。
人間とは、つまり、ゴーレム、もしくは、ロボットから進化した存在であると、聖書は説いていることになります。
進化には、果実があります。そして蛇。そしてエデンの箱庭があります。
人の知恵、脳の中心にあるのは、松果体です。これが、脳の機能の中心を担っています。アルツハイマーも松果体の石灰化によって起こることも確認されています。そのため、松果体はいかに重要かわかります。
つまり、果実とは、松果体のことです。
知恵を司る神、シュメールのエンキの手、バチカンにあるモニュメント。法王の錫杖にも松ぼっくりがあるのが解ります。
知恵の果実とは知恵の象徴であり、人間の進化の象徴であるのです。
箱庭には、他にも木がありました、それが、生命の樹です。セフィロトの樹ともいいます。神が人間を追放した理由は、さらに人間が箱庭の生命の果実を食べ、神になることを恐れたからです。
生命の木とは、それを食べることで、永遠を得ることができるとされるもので、それを食べた人は、永遠の命を得、神人なります。
つまりそれは、人間の更なる進化であり、人の進化の象徴です。
セフィロトの樹の覚醒とは、その大地に果実が落ち、芽吹き、成長し、大樹となし覚醒し、次元が上昇することです。
アダムスが、松果体を覚醒した事のように人間は、再び、松果体を覚醒させ、次元を上げることなのです。
シュメールには、セフィロトの樹が説明されており、そこに、人間の覚醒とその過程を示されています。いわば、それは曼陀羅のようなものです。むしろ、同じものだと思います。
そこには、11の過程、スフィアが記され、その過程を経ることが人の覚醒であり、人間の進化を表します。
ただし、11の過程を経る際、自由にそこを経るのではありません。そこには、左右に移動しながら上昇することが示され、平面でみれば、蛇行しながら上に延びるようであり、立体でみれば、螺旋を描きながら、上へと上昇するのです。
これを創世記に当てはめると、生命の樹は知恵の樹であり、大地は箱庭、果実は果実、螺旋は蛇です。
知恵の果実によるアダムスの覚醒は、この覚醒の過程を比喩しているのです。
それと同じ過程を経ることで人間はさらに覚醒し、神人となることを現す生命の樹は、幹を中心としてその左右は陰陽を表しています、それが、左右の柱と合わせて、三つの柱に例えられるのです。
何かを支えるものや、何かの重要な要素を表すときに一柱、二柱というようなものです。
中心の柱は、木の幹であり、アダムスがこれに当たり、そして、左右の柱は、蛇です。
進化、覚醒に重要なキーワードは4つ、螺旋、幹、箱庭、果実です。
錬金術の中に賢者の石があります。
錬金術とは、賢者の石を作り出すために生み出されたもので、賢者の石によって永遠の命をえることを目指しました。
生命の樹の果実は、永遠の命を得ることができるものであり、賢者の石のそれと重なります。
錬金術の始祖はヘルメスであり、唯一、賢者の石を作り出したヘルメスの持つ杖はカドゥケウスです。
カドゥケウスは、十字架に蛇と玉、翼を表し、錬金術の行くその先にあるのは、永遠の命を得る賢者の石。そうとなれば、やはり表すものは生命の樹です。
十字架は幹。玉は果実。翼は覚醒。蛇は螺旋です。
十字架とは、アダムス、イエスを現すものであるからして、生命の樹の幹と解釈すれば、それが表すのものは人間の覚醒です。
アダムスは覚醒し、人間となったように、イエスは覚醒し、
カドゥケウスの蛇はその過程を目に見えるように表されたもので、生命の樹をあらわしたものだったのです。
イスラエルの三種の神器もまた同じです。
マナの壺、石板、アロンの杖。
これも生命の樹です。
壺は入れ物。石板は果実。アロンの杖は幹。アロンの杖は蛇に変化することが出来るという設定があることからも、杖は螺旋を兼ねているのが分かります。
生命の樹とは、人間の覚醒とその過程を表すものであり、その先が
ここで666に戻します。
6とは、鍵であり鉤、柱と言いました。
666とは、つまり、三本柱。幹と左右の陰陽なのです。
鉤は幹で、鈎は曲がっています、つまり、左右の鈎は二匹の蛇を表し、十字架に二匹の蛇と同じ構図といえます。
6は鍵です、鍵は穴に入るものであり、鍵は鍵穴を同時に示す、鍵穴は、入れ物であり箱庭を表します、鍵は鉤穴に入ると、回転をすることを示し、それは螺旋です。
鍵によって開く、つまり覚醒を表し、人間の進化を表します。
黙示録、13:18、「その数字とは、人間をさすものである。」とあります。
つまり、666とは生命の樹、しいては、人の覚醒を表す数字なのです。
アダムスの進化を促したのは、蛇、悪魔であり、神への進化をもたらすものは、やはり、悪魔であるのだと考えれば、666は悪魔とされることも納得がいくのかも知れません。
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