第4話 666の意味 2

 聖書の666。

 出エジプト記。そこから、アークを祭る祭壇を作りました。

 アークに入っているものは三種の神器である、666。


 祭壇に置かれた本は、神の民、12氏族へ向けた本であり、それは、聖杯を挟んで6冊ずつに分けられて置かれました。

 それは、666を構成しています。

 神聖な数字であると捉えることが可能となり、666は、神の民を現す数字でもあるのです。


 666とはセフィロトの樹でもあります。


 6は対となる3が存在し、9を構成します。

(6+3=9、6x3=18→1+8=9)

 3自身もまた鉤であることからして、6です。鉤である6もまた3なのです。

 それは、この世の理を示すものであり。

 陰陽を示します。

 何事にも、対となるものの存在があるのです。


 そして、セフィロトの樹には、正反対の対となる木がありました。

 それが、クリフォトの樹です。

 クリフォトの樹もまた666であり、覚醒を示します。

 それぞれの過程は、11の悪魔を示し。

 邪悪的覚醒を示すもののように見えます。


 エデンの出来事である人の覚醒は、悪魔によってなされたものであり、覚醒を示す666は、同時に悪魔をも示しことがわかるのです。


 666の二面性は、神と悪魔。神の民と悪魔の手先を示し、物事の理である、陰陽を反映していると理解できるのです。



 シュメール神話。

 エンリルは、地上に繁殖した人類の騒擾が耳に障り、人々を滅ぼそうと策謀しました。そこでエンリルは、1度目には旱魃を、2度目には飢饉を、3度目には疫病をもたらしました。しかし、エンキは人であるアトラハシスに灌漑農業・麦の栽培・医学の知識をもたらし、エンリルの計画の実現を3度とも阻止しました。


 人に知恵を与えたのは、エンキでした。

 しかし、エンキは善良な神とは言えませんでした。

 エンキは酒乱であり、配偶者である女神ニンフルサグとの娘と関係をもち、さらには、その娘との間にできた娘(孫)とも関係を持ったのです。

 それだけでなく、さらは、その娘(孫)との間で生まれた娘(ひ孫)ウットゥとも関係を持ちます。


 エンキの見境のない欲求に、憤った女神ニンフルサグは、結果的に彼を呪います。


 その後、ウットゥから生命が生まれます。

 8つの神のうちの一つ、ニンティ。

 ニンティとは、シュメール語で「肋骨(Rib)から出た女神」という意味であり、旧約聖書の「創世記」イブがアダムの肋骨から生まれたことの元になったものであります。


 エンキのその振る舞いは、悪魔的であり、バアルに通じます。

 そして、しばしば同一視されるのです。

 バアルは本来、カナン人の高位の神でありました、その信仰は周辺に広まり、旧約聖書の「列王記」上などにもその名があります。また、ヒクソスによるエジプト第15王朝・エジプト第16王朝ではエジプト神話にも取り入れられ同じ嵐の神のセトと同一視されていました。

 セトとは戦争の神であり、悪神との認識です。


 バアルとは、ヘブライ語で、鍵もしくは、6で表されます。

 人に知恵を与えたのは、悪魔であるのは、変わりなく悪魔であり、6とは知恵を与えた悪魔だったのです。


 つまり、666の悪魔であり、666の覚醒です。人に知恵を与えたのは悪魔であり、果実を食べたという罪です。666は罪の象徴であり、666は人間そのものを示すのです。



 666を指すものは、セフィロトの樹でした。

 セフィロトの樹を示すものはほかにあります。

 それは、六芒星で表せることが出来ます。

 六芒星は、6の三角を持ちます。内部は六角形であり、6の頂点です。

 六角形とは、同時に666を示すのです。

 六角形とは、ふたつの三角が、逆向きに配置されているものであり、三角とは、キリスト教では三位一体を表すものであり、三角とは世界です。

 六芒星は「ふたつの逆の世界が重ねられている」という構図であり、正と逆となっており、陰陽をしめします。


 逆三角形は陰であり、三角形は陽です。それは、女性器と男性器、上下、精神と物質、目に見える世界と目に見えない世界の結合を表しています。


 占星術では、六芒星の6つの三角と中心は、土星、木星、金星、月、水星、火星、太陽の7つの古代惑星を象徴するものであります。

 よって、六芒星は大宇宙を表し、五芒星は小宇宙を表し、六芒星の三角形は、反対の結合を象徴であります。したがって、それは仲介者の象徴です。


 つまり、結合、門、扉を示すものであり、このシンボルを通して、向こう側につながるのです。


 したがって、六芒星とは、あの世、誕生、復活、そして、地獄です。


 六芒星を示す666はまた、地獄の門を表す記号でもあるのです。

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