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- ★★★ Excellent!!!【聖王の十字軍 vs 美貌の女王と成上り英雄】第七回十字軍、開戦!
欧州とイスラムがぶつかり合い雌雄を決する歴史大戦、十字軍。
宗教、文化、人種、そして戦い方。
全てが違う民族文化の総力を集めて挑むその戦いには、様々な英雄豪傑が輩出しぶつかり合い、生まれる人間ドラマ。
後に聖王と呼ばれるルイと、その優れた兄弟たちが率いる十字軍。
いずれも劣らぬ魅力的な兄弟は、まさにザ・騎士の軍勢。
これを迎え撃つイスラム軍の陣頭に立つのは、敵を見たら退いてしまうあんまり役に立たない凡将。
そして運命に弄ばれ寡婦となった美貌の王妃と、彼女に見いだされた衣装係の奴隷。その師匠のオリエンタル美女。
隠密が忍べば、騎士が戦闘を挑み、軍を率い、戦を読む。
ナイル川という異郷を舞台…続きを読む - ★★★ Excellent!!!仁義なき戦い?
13世紀中ごろ、第7回十字軍を題材にした作品です。
『聖王の侵略』というのは、ちょっと逆説的な感じのタイトルですね。そこは、作者さんのねらいの一つかもしれません。
たとえば、カフェの席に座っているとき、
「そこ、おれたちが取ってた席なんで、どいてくれる?」
とか言われたら、面食らいますよね。
「え? 私も前から座ってますけど。取ってたっていつから?」
「そうねえ。えーっと、開店前から?」
ほとんど、たんなる嫌がらせ。十字軍って聞くと、こんなやりとりを想像してしまいます。
自分たちの信じる救世主が死んだ土地(エルサレム)は、異教徒の手に落ちていて、巡礼のお参りもできない。
「悪…続きを読む - ★★★ Excellent!!!こんな凄い英雄を知らなかったとは!
読者の皆さんはバイバルスを知っていますか?
私は知りませんでした!
世界には日本人にあまり知られてない、こんな凄い英雄がいたなんて! 世界はなんと広いのか。歴史はなんと面白いのか。
今、私の中ではバイバルスの名がアレキサンダー大王やナポレオンと並んで燦然と輝いています。
「どんな題材を選ぶか」は作家の才能の一つだと思いますが、その点でこのヒーローに目を付けた作者のセンスの良さを感じます。
合戦絵巻のようなダイナミックな戦闘描写やキャラクター達に魅せられると同時に(女性キャラクターも素敵!)、十字軍や諜報に関する蘊蓄も満載で、知的好奇心が大いに刺激される作品となっています。