概要
友だちがいない少女と半透明の少女の、不思議なふたり暮らし
大学生になったばかりの梅若佐保には、ひとつだけ悔やんでも悔やみきれないことがあった。
高校で唯一仲良くしていた美術部の後輩、茜谷まほろが事故に遭うきっかけを作ってしまったことだ。
まほろは一命を取りとめたものの、意識不明がつづいている。
まほろがいない、無味乾燥な日々。
そんな佐保のもとに、入院しているはずのまほろが現れる。
「あたし、やりたいことがあって、先輩のところに来たんです」
意識だけの存在になったまほろとの、不思議なふたり暮らしがはじまる――
.*・.゚・*.・:*
現在と過去を交互に描いていきます。
応援、コメント、ご指摘、よろしくお願いします!
高校で唯一仲良くしていた美術部の後輩、茜谷まほろが事故に遭うきっかけを作ってしまったことだ。
まほろは一命を取りとめたものの、意識不明がつづいている。
まほろがいない、無味乾燥な日々。
そんな佐保のもとに、入院しているはずのまほろが現れる。
「あたし、やりたいことがあって、先輩のところに来たんです」
意識だけの存在になったまほろとの、不思議なふたり暮らしがはじまる――
.*・.゚・*.・:*
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!尊いガールズラブ。しっとりとした雰囲気で、ラストを飾ります。
全体的にノスタルジックな印象のある本作、どこか懐かしい、それでいて悲しげな雰囲気をまとうこの物語。決して万人受けとは言えないが、純愛であることは間違いないし、彼女の運命を変えることもできない。
悲しい現実だが、未来を先んじるといつまでもとどまっていられない。悲しさを背負っていく姿がそこにはある。
ここ一週間くらいで読み終えたが、作品としての完成度が高く、時折見せる過去の話が今へとつながり、悲しみが滲む。
まほろという少女も、主人公の佐保も同じようにしてコミュニケーションが得意ではない。
まほろは人には言えない秘密があり、それを受け入れる佐保。マンガを描く佐保に対してまほろが感じた思いとは? …続きを読む - ★★★ Excellent!!!パズルのような構成と美しい物語
一話の最後に二人が別れが訪れる形になり、今の日常が元通りにはならなくなった中で過去の話として進んでいくのかと思いましたが、話は今と過去を行き来する形で進んでいきます。
現在の物語に関係する過去の物語が明かされ、また現在の物語に繋がった時、パズルのピースがハマったように話に引き込まれる感覚があります。
あとは何と言っても美しい文章とストーリー。
文章自体の美しさも感じますが、小説全体から感じる美しさはまるで神聖なものでも見てるような錯覚に陥ります。こんなこと言われても作者の方も困ると思いますけど。
ただ確かに、少しわざとらしさのある可愛さや萌えとは全く違う、自然体な美しさがこの話にはあると…続きを読む