概要
聖杜国(セイト)の青い髪の双子の王子、飛王と飛翔はエストレア星の伝説の『知恵の泉』の守り人『ティアル・ナ・エストレア』を継承するが、儀式の最中に襲撃に合い、離れ離れとなってしまう。兄の飛王はそのまま聖杜国の王となり、襲撃国、天空国(チェンコン)から国を守っていくことになる。
一方、弟の飛翔はタイムトラベルをしてしまい、千年後の世界に投げ込まれる。
『知恵の泉』の謎、神器『星砕剣』と『星光石』の謎を解きながら、二人は再び会える日を目指して、必死に歴史の中を奔走することになる。
二人が目指すのは平和な世界。
争って人々が苦しまない世界。
そのために
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!繋がりは時代を超える!~理想の異世界ファンタジーに出逢ってしまいました
胸がいっぱいで、レビューの形にならないかもしれませんが書かせていただきます。
始めは、わりとよくあるタイプのファンタジー作品だと思っていました。
王族が襲撃を受ける場面で始まる異世界歴史ロマン。伝承、伝説のアイテム、国を救う方法を探る旅――
ですが読み進めるごとに、気がつくとこの作品ならではの魅力に深く深くのめり込んでいました。
主人公は双子の王子。
兄・飛王は国に残って王族としての責務を果たし、弟・飛翔は旅に出て伝承の謎を解く。
まったく違う時代を生きることになった二人は、それぞれが数多くの出逢いと別れ、新たな発見を経験し、目覚ましい成長を遂げながら、国が守るべき『知恵の泉』の謎に迫っ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!面白くなる未来しか想像できない
双子の主人公。それぞれが持つ神具。時を越えた先。
これらのワードだけで、おおよその内容を把握できる人は少なくないと思います。それだけ双子や神具といったアイテムは、数多くの物語で登場するのですから。
その厚い層に斬ってかかった作者の勇気は相当なもの。ともすれば二番煎じどころか百番煎じくらいになってもおかしくないのですが、しっかりオリジナリティーが組み込まれているので、丸みのある素敵な物語になっています。
かなりスロースタートな文章構成ですが、いざエンジンがかかると読み手を引き込む力が物凄い。飛王の台詞なんて、声優さんの声で脳内再生されました。
本文も非常に面白いのですが、おまけがまた面…続きを読む - ★★★ Excellent!!!1000年後、人類はどうなっているんだろう。
『知恵の泉』。
宇宙の神から授かったとされるそれを、聖杜の民は守り続けていた。いつかは宇宙の神に返すために。
その継承者の双子飛王と飛翔。しかし、前王の突然の崩御に、慎ましくも平和であった生活に暗雲が立ち込める。
そしてそれは、一人の裏切り者によって目に見える形となった。
双子の運命は二つに別れる。
飛王は滅びゆく国とともに、飛翔は時の輪をくぐり、1000年後の未来へ。
未来には聖杜の国はとうになく、また戦争も絶えない世界。
使命と誇りを持って運命に挑む双子と、それに協力する人々。そして、『知恵の泉』の返還を拒み、縋る王たち。
聖杜の民は、果たしてどうなったのか?
また、『知恵の泉』と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!小説の魅力を一言。「元気がでる!」もう、これしかない☆
双子の王子。それが離れ離れとなってしまい、それぞれの道を歩むことになる。双子と言えば、どんなに離れていても互いの思うところ感じるところが一致し、不思議な心の通い合いが展開されることを考えてしまうが、愛宕の予想は全く外れた。双子同士の心の通じ合いではなく、もっと大きなレベル……正に時空や人種の垣根を超えたレベルで双子の「想い」は通じ合い拡散していた。
あらすじ的なことは他の読者さまのレビューに委ねるとして、愛宕が一番に薦めたいのは作者さまの筆使い。ワールドワイドな国盗り合戦が繰り広げられ、葛藤あり理不尽あり悲しみありの長編なのに、各エピソードを読み終えると何故か心が温かくなる。マイナス要素を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人間の営みの歴史や誰かが誰かを思う事の愛おしさを感じるファンタジー小説
二人の双子の王子様が主人公。
主人公の一人である飛翔は、あることがキッカケで自分たちの国が滅んで忘れ去られた未来へ送られてしまいます。
そして『果たすべき使命』のために奮闘します。
もうひとりの主人公である飛王は自分たちの時代にとどまるのですが、そこも平穏ではありません。
彼もまた、国民を守るための戦いに身を投じていきます。
時間に隔たれた二人の王子がお互いを案じつつも、目的に向かって歩んでいく姿が印象的な作品でした。
世界観の作り込みもしっかりされていて、情景が見えるようなシーンが沢山!
本格的なファンタジー小説を読みたいという方にオススメです☆
ちなみに個人的には『おまけの物語』…続きを読む - ★★★ Excellent!!!やっぱり謎はいい。
物語を読んで、先が気になることってありますよね。もう読み始めたら止まらなくて、ついつい、布団の中であと1ページだけと読んで、気がついたら日が昇って来た。
どうすんの? 寝ないで学校? 仕事? と焦った事数知れず。
友達や同僚に「黒井はやっぱり馬鹿なのな?」と言われた続けて来ました。
しかし、仕方がないと思いませんか?
だって、先が気になるんです。誰ですか、ここに謎を置いたの? いや、こんなの置かれたら先読むしかないですよ。まったく。
そして、ここにもありますよ。謎で押していく小説が!
涼月さんの『ティアル・ナ・エストレア ー青髪の双子の王子ー』
おすすめです(●´ω`●) - ★★★ Excellent!!!双子の王子に託された真の使命とは……
エストレア星には「ティアル・エストレア」という「知恵の泉」の守り手がいた。
その証である星砕剣と星光石の指輪には、本当の使命があった。
守り手を継承した青い髪の双子の王子。
飛王と飛翔。あることから飛翔は千年後の世界にタイムスリップしてしまう。
千年前の過去では飛王は王となり、千年後の未来では飛翔は千年前に何が起こったのか真実を探ります。
飛翔の周りにいる登場人物は個性的なキャラが多くコミカルに描かれ、みんな飛翔に優しく接してくれます。過去の子孫と出会ったり、ジオの壮絶な生い立ちや、憎しみの連鎖が引き起こす悲劇を知り、その憎しみの連鎖を断ち切るために、飛翔はみんなに自分の生い立ちやタイム…続きを読む