遥かな歴史をたどる旅

『知恵の泉』の守り手となった双子の兄弟が、それぞれに試練を迎えます。
洋、中の要素が共存しつつも、混乱なくまとめ上げられた世界観が印象的です。
言語学、地理学、考古学などの分野をリサーチされたことがうかがえる、綿密に作り上げられた世界が舞台です。
詳しくはネタバレ防止で言及が憚られますが、歴史のなかに大切な存在を見出そうとする、手掛かりをつかもうとする、という試みの途方もなさに切なくなります。
個人的には飛翔の行く末により注目しています。

その他のおすすめレビュー

丹寧さんの他のおすすめレビュー106