概要
柳生一族が支配する柳生バースの暗黒現代日本を舞台に、
死都・町田を舞台に柳生十兵衛と町田に住む変人軍団が壮絶なブッ殺し合いを繰り広げます。
秋田書店とか石川賢とかニンジャスレイヤーとか好きな層にオススメ!
あとがき、コメンタリーはこちら
https://note.com/alohatengu/n/n52bc4882bd29
小説家になろう・noteでも同内容掲載
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!町田はここまで恐ろしい街だったのか……。
柳生十兵衛、時代劇で幾度となく登場する人気の剣豪である。
だが、柳生十兵衛をここまで強力でとんでもない存在として書いたのはこの物語くらいだろう。
柳生十兵衛以外でも、町田が魑魅魍魎のたまり場になっていたり、ウォーモンガーたみ子が武器をぶっ放したり、悪夢堂轟轟丸が二千万人の暴走族を引き連れたり、千利休が首だけの存在になり二兆億利休を名乗ったりと、色々と設定が凄い事になっている。
だが、柳生十兵衛という最大級の脅威に対し、町田の人々が対決するというバトル要素、そして百手のマサがさまざまな登場人物をと出会い、弱さを克服するという成長要素が含まれ、ただ設定がぶっ飛んだ物語でないことを知ら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!柳生が来りて、町田は狂気に呑み込まれる
時は柳生暦37564年、死都町田に訪れしは柳生十兵衛。功名を、栄誉を求め、十兵衛の首を狙い、町田に潜む奇人、怪人、魔人が次々に姿を見せる。かくして柳生十兵衛を中心として町田に狂気と死の渦が巻き起こる……。
これは冒頭のあらすじだがこの時点で大変パンクな作品である。登場人物もマッドサイエンティストによって全身を兵器に改造されたウォーモンガーたみこ(本名)や斬られた首を機械に繋がれ生体コンピューターと化した二兆億利休(自称)などもいるしサイバー要素もばっちり。
つまり本作品はどこに出しても恥ずかしくないサイバーパンクということになる(断言)。
登場人物はそれ以外にも、肉で作られた洋館【内臓…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世紀の大怪作降臨!ヤギュニウム大爆発!
柳生暦37564年、死都町田は大いに色めき立った。
押しも押されぬ柳生界のスーパースター、柳生十兵衛がこの街に表敬訪問に訪れるという。
十兵衛の首を獲れば金も狂気も思いのままぞ。十兵衛、ブッ殺るべし。柳生、ブッチ斬るべし。
かくして東洋一の大魔窟、町田に蠢く海千山千魑魅魍魎有象無象の怪人物どもは、一目散に打倒十兵衛に突き進むこととなった。
始めに言おう。こいつはやばい。危険という意味でも素晴らしいという意味でもやばい。インターネットの深淵に住まう怪物的物書き、アロハ天狗の送るパラダイムシフトな怪作。舞台は柳生一族が支配する柳生バースの日本。ジャンルはSF伝奇剣豪マーダーパンク小説とでも言おう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!刮目せよ。これが2020年最強の小説だ。
「柳生歴37564年、死都町田は大いに色めき立った」というどうかしている書き出しからはじまり、作者の頭のネジが外れているとしか思えぬ名前のキャラがずらりと並び、柳生十兵衛が刀のわずか二振りで、「死都町田」をあらかた滅ぼす──
このようなトンデモな冒頭を読んで、あなたはきっとこう思うだろう。「あぁこれは、ネタに走ったバカなパロディ小説だな」と。
否。そうではない。 そうではないのだ。
本作は時代小説から最新ゲームまで、無尽蔵かつ自由奔放に摂取してきた作者がその知識を総動員して、ぶっとい体幹をしならせて全力で叩きつける、伝奇SF剣戟アクション娯楽ノベルなのである。
血のたぎるバトルがある…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すべての、この連載を追えるものは幸せである。
町田に柳生十兵衛来たる、という冒頭を読んでそっとブラウザを閉じる者は不幸せである。内輪受けを狙った色物小説でしょ、と開きすらしない者は不幸せである。なぜならあなたは新しい世界の扉を気づかぬまま閉ざしてしまう。
表層と深層が奏でる不協和音のようで、そうではない奇跡的な物語を見逃してしまう。
二兆億利休、と聞いて首を振る者は不幸せである。ウォーモンガーたみ子、柳生ベイダー、悪夢堂轟轟丸、それらの名を聞いて引き返すものは不幸せである。なぜならあなたは見逃してしまう。
この、煮込みに時間をかけたパロディとオマージュの丁寧なテクニック、その底を流れるほんとうの物語の力というものをあなたは見逃してしま…続きを読む