刮目せよ。これが2020年最強の小説だ。

「柳生歴37564年、死都町田は大いに色めき立った」というどうかしている書き出しからはじまり、作者の頭のネジが外れているとしか思えぬ名前のキャラがずらりと並び、柳生十兵衛が刀のわずか二振りで、「死都町田」をあらかた滅ぼす──
 このようなトンデモな冒頭を読んで、あなたはきっとこう思うだろう。「あぁこれは、ネタに走ったバカなパロディ小説だな」と。
 否。そうではない。 そうではないのだ。
 本作は時代小説から最新ゲームまで、無尽蔵かつ自由奔放に摂取してきた作者がその知識を総動員して、ぶっとい体幹をしならせて全力で叩きつける、伝奇SF剣戟アクション娯楽ノベルなのである。
 血のたぎるバトルがある。目を剥く突飛なガジェットと魔術がある。心震わすドラマがある。
 友情と恩義と、悲劇と別離と、笑いと感動と、バカなネタとパロディと、強さと弱さと、悪と義と、後悔と奮起と、過去と現在と未来がある。つまり全てがあるということだ。
 大人も子どももおねーさんも虜にする、現代最強の娯楽小説のひとつがこれだ。さぁページをめくって、わるいやつらの闊歩する町田へと繰り出せ!!
 

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