夢追い姫と明かり屋

文明の発達に伴って、舞台を照らすものもランプやガス灯から白熱灯へと変わった時代。
リリネスは舞台に立ちたいという夢のためにディム市民演芸館を訪ねる。が、そうそう簡単に役はもらえない。
追い返されそうになる彼女を、照明係のラニは引き受けることにした。
それまで舞台照明など気にしたことのなかったリリネスは、ラニの仕事ぶりを目の当たりにして、その認識を変えていく。

舞台で歌いたいという夢を追う令嬢と、ある照明技師の青年との六日間の物語。