最初が大事! スタートダッシュを決めよう

 小説を投稿していてもなかなか読まれない。特に書き始めた人には必ずある悩みだと思います。

 誰でも投稿できるという性質上、1日に何件も投稿されたり、更新されるため、なかなか自分の作品が露出しない(=見つけてもらえない)ということは一つあると思います。

 しかしながら、露出していても「目立っていない」とか、「途中で読むのを止める」とか、そういった原因もあります。

 いくら面白い話でも、読んでくれる人がいなければ面白さも伝わりません。まず手に取ってもらう(中を見てもらう)ためには、次の3つ重要な点があると考えられます。


・タイトル

・あらすじ、キャッチフレーズ

・プロローグ(第1話)


 順番に考えてみましょう。


【タイトル:小説の顔】

 投稿サイトによってはアイキャッチなどで画像を掲載できる場合もありますが、ほとんどの場合一覧に出てくるのは文字情報のみとなります。

 読者が読みたい小説を選ぶ場合、まずタイトルから見ると思います。そこから「自分が読みたい小説」を選ぶわけです。

 長文タイトルが流行るというのは、この「タイトルから選んでもらうため」というのが一つ理由として挙げられるようです。タイトルを読めばどんな話か分かるようにすると、タイトルが長くなってしまうわけです。

 また、タイトルが長い方が目立ちますから、そういった理由もあると言われています。

 ただし、必ずしも長文タイトルで無ければ読まれないかというとそうではなく、短いタイトルでも実績を上げている人もいます。「読みたくなるタイトル」が重要なわけです。


【あらすじ、キャッチフレーズ】

 続いて読者が見るところはあらすじです。タイトルを見て読もうと思っても、あらすじを読んで面白くないと感じればスルーされてしまいます。

 あらすじは結末まで書かずとも、「どういう話であるか」「話の軸は何か」をしっかりと書くようにしましょう。

 カクヨムではタイトルよりもあらすじやキャッチフレーズが目立つと思いますので、タイトルよりも力を入れるべきと言えるのではないでしょうか。


【第1話、プロローグ】

 タイトルで目に留まり、あらすじで「読もう」と思った読者も、第1話やプロローグ(あるいはその後の数話)を読んで「面白くなさそう」とか、「思っていたのと違う」とか、「どんな話が分からない」とか思われてしまうとすぐにブラウザバックしてしまいます。

 プロローグや第1話で「面白そう」と感じさせる書き方をするのは難しいですが、以下のことについては注意した方が良いと思います。


・タイトルやあらすじとかけ離れた内容でないこと

・どんな話であるかは遅くとも第3話くらいまでには読者が理解できるようにすること

・想定している対象読者に合わせた書き方にすること

・説明だらけにならないようにすること


 どうしても物語の最初は世界観の説明や、設定の説明になりがちですが、まず伝えたいのは「どういう話か」です。そこで興味を持ってもらえれば、その後の説明もすんなり理解してもらえると思います。


【自分から見て「読んでみたい」と思った小説はどうなっているのか?】

 読者が読みたい小説と自分が読みたい小説が必ずしもリンクしているとは限りませんが、自分が「読みたい」「気になる」と思った小説は何かしらの魅力があるはずです。

 また、サイト上位の作品も、何かしらの工夫があると思いますので、そういった小説のいいところ、魅力的なところをマネしてみることから始めてみると良いと思います。

 なんでもそうですが、いいところをマネするというのは、上達への近道です。最初からオリジナルのやり方でやるのは効率が良くありません。


【アクセス解析を利用してみる】

 カクヨムでは部ごと(話ごと)のPVが表示されます。第1話のPVは多いけれど、そこから急激に落ちている場合は、「1話切り」されている可能性が高いといえます。

 また、1話でなくとも、途中から急激にPVが落ちている場合、「そこまでは面白かったけどその辺から面白くなくなった」という理由で切られている可能性があります。

 そういった、「どこで読まれなくなったか」というのを分析してみるのも良いのではないかと思います。


 人によっては「小説はタイトルやあらすじじゃない、中身だ!」みたいな人もいると思いますが、まず読んでもらわなければ、中身が良くても誰にも知られない小説になってしまいます。

 また、良いあらすじを書く人は要約力が優れている人だと思いますし、ちゃんと自分の話を理解している人ではないかと思います。

 タイトルやあらすじは小説の顔です。読んでもらえるかはここで決まると言っても過言ではないでしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る