短編・掌編の特徴

 小説は大まかに短編と長編に分けられます。短編は一話完結で数分程度で読める物、長編は文庫本一冊以上の話になることが多いです。

 短編は短いものだと掌編(ショートショート)と呼ばれることがあります。どの字数で短編や長編を分けるかという厳密な定義はありませんが、大体一話で終わるのが短編だととらえていて良いでしょう。


 短編と長編、それぞれ特徴、難しさがあります。

 短編や掌編は、短い字数で話を最後まで書く必要があります。従って、あまり細かい説明や描写をしているスペースがありません。そのため、場合によっては人物や場所の描写、説明を省く場合もあります。


 短編や掌編は短い字数で相手に物語をイメージさせなければなりません。そのため、物語の要約力が必要になります。とりわけショートショートと呼ばれるごく短い話では、登場人物はそこまで細かく描写が出来ないでしょう。

 また、長編ではあれこれと設定を追加し複雑化させて面白くさせることができますが、短編ではまず無理です。従って、物語の簡潔さも必要となってきます。

 文字数が制限されている場合、言葉選びや構成も重要となります。短い文章を書くだけでも、結構いろいろなことを考える必要があるのです。


 短編が簡単か長編が簡単かと言われても、どちらも難しい点があるのでどうとも言えません。ただ、始めるならばまず短編から始めることをおすすめします。

 というのも、長編だと完結させるまで挫折しやすいですし、物語の組み方が分からない段階だとどう進めればいいか分からなくなるからです。

 まずは短編で完結させる癖を、そしてストーリー構成の仕方を学びましょう。長編といっても、部分的に見れば短編の集まりともとらえられますので、しっかりと短編で完結させる力が必要となってきます。


 短い文章で他人を感動させることは難しいですが、できると気持ちいいものです。書き始めたばかりの人は、是非とも短編から始めてみてください。

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