三人称神の視点
三人称視点の最後は「神の視点」です。文字通り、語り手は神が天からすべてを見通すかのように話を進めていく形式です。
【一言で言えば「何でもあり」】
どういう視点か、というと基本的に「何でもあり」な視点です。視点変更は自由自在ですし、心理描写も好きな登場人物のものを書くことができます。状況をどのように説明描写するかは、作者が自由に選ぶことができます。
【状況を把握させるのが非常に難しい】
なんでもありという一方で、「状況把握が難しくなる」という欠点があります。「なんでもありなら全部神の視点でいいじゃないか?」と考える人がいるかもしれませんが、好き勝手書ける分読む側としては非常に分かりにくくなります。
【非常に技術がいる視点】
好き勝手書けるものの、状況が分かりにくくなりがちなことから、分かりやすくするためには相当の技術が必要となります。従って、初めて書く人にはお勧めできない形式となります。
以上、視点についての特徴や考察でした。
どんな視点だとどのような利点があるか、もう少し詳しく知りたい人は、いろんな本を読んでみると良いと思います。自分の作品に合った地の文の書き方を見つけ、いろいろな視点から書いてみてください。
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