詩三昧喫茶

むらさき毒きのこ

第1話 カラスの憂鬱な瞳は天と地を見ながら涙を流す孤独な魂

カラスはどこに行くのか


休む場所も無く

飛び続けるカラス

どこに行っても

その汚れた嘴は喜ばれない

悪食で不潔な忌まわしい、視界に入ってほしくない存在

その汚名は

身に染み付く

漆黒とは言い難い

雑多な色

吐しゃ物をついばむ

彼を駅で見た

私は目を背ける

あまりにも醜い姿

耐えられない存在

だけど

その魂はきっと

美しい

瞳の奥に

オーロラを見た

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