第8話 太陽が沈むならば、星になればいいじゃないか

水色とオレンジのコントラスト


その色彩に心を奪われて

気が付かなかった日没に慣れない目を泳がせる

黄昏に沈む心

よその家から漂う匂いの温かみに

背を向けて歩き始める

ねえ太陽

あんたは暖かかった

だけど地球はまわってる

「月でも見てて」

そう言って笑ったその顔は

哀しいくらいに優しかった

だから私は何も言えないで

暗闇に向かって走り出した

走れこの体灰になるまで

燃え尽きたその時

星になる

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