第17話 止まない雨、燦々と降り注ぐ虹の光

歩く際に負う荷物は、選べない。

孤独な魂よ 我を救い給へ

金とダイヤの他に 価値あるものはあるか

命よりも重い 罪はあるか

助けを求める 手を払えるか

流れをせき止めて 逆行する姿は鬼のようだ

生きよ生きよ生きよ生きよ屍乗り越えて

その姿の向こうの 魂の姿

見る者はいるのだろうか

寄せては返す波が泡立つ

儚い純情 一瞬の炎

あとはただ燃え盛って天に上る

死だ死だ死だ死だ ただ死にゆく想いが

哀しい

無いものねだり 愚かな祈り

爆ぜよ命

身を焼き尽くす程の光

この体に巣食う酩酊を蒸発させよ

残りの力で歩け歩け歩け歩け

悪魔よ旧い友人よ 君はまだそこにいたのか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る