第18話 砂漠を行こう

歩いても歩いても足を取られる山ばかり

根の無いサボテンが転がってる

白い花が風に乗って行ってしまった

あの太陽だけが方向を示してる

蜃気楼の誘惑に目を閉じて耐えろ

渇望は飲み込んで唇噛み締めて

息絶える瞬間まで歩け

行く先にもしも何も無かったとしても

歩くしかないだろう

なぜならここは灼熱地獄

一縷の望みをかけて

待つは仏か己の業か

燃えて無くなれ骨の芯まで


おい、見てみろよ

月あかりだぜ


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