第11話 夜、窓から見た風景
夜気を部屋に呼び込む
工事現場の航空障害灯が花火のようだ
煙を風が持って行く
薄い雲を穏やかな海に見立てて
旅行者気分
酩酊よりも鎮静を
憂鬱なバラードは沈み込む程優しい深い闇
恐れるな
闇はただ沈黙しながら待つ
君がその存在を忘れて
遊びに夢中だったとしても
ふと我に返るその時に必ず
そこにいる、親友
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