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「聞きたいことがあるんですけど...。」



そう言いケントは苦笑いを受付に向けた。



「どうぞどうぞ。

私に答えられる事であれば何なりとー。」



「あ。じゃあ遠慮なく。


受付さんも異世界人?

ついでに言うと日本人?

あとは...腐女子?」



「そうよ。

面倒くさいしこの経緯はまた今度。


逃げたわけではないから今度話すと言いたいとこだけど、多分そのうち分かるようになると思うわ。」



受付はウインクをしたあと、違う話をされたり、いろいろ質問をされたりしながらお茶をした。

主に腐ったものだったのは気の所為に違いない。



「ああ、時間だわ!そろそろ私は戻らなきゃ。

マスター帰ってこないからそこに座って待ってて。


私がケント君にマスターを紹介しなくても、

マスターイケメンだし強いからすぐ分かるわ。


マスターも受付通って帰ってくるから...。

絶対通って帰ってくるわけではないか...。


あ。じゃあ私が書き置きしていくわね。」



受付はそう言いちゃちゃっと紙に書き机の上においた。



「じゃあ、またあとで。

ついでに言っとくわ。


マスターとくっついてね。

イケメン×イケメンとかナイスだわ。」



受付は、言いたいことだけケントに一方的に言い自分が蹴破った扉を踏み外に出ていった。


ケントはする事がなくなり、お父さんにもらった本を読むことにした。



「眠い...。


本読むか...。


受付が無責任すぎて辛い。

言いたいことだけ言って。


いくらマスターがイケメンで最強だからって恋に落ちるとは限らないじゃんか。


てか暇すぎる。」



と、一人マスターの部屋でブツブツ言っていたが、さっき受付に起こされてしまって、暇ができたせいで眠気が襲ってきて眼を閉じてしまった。

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