11

「ハッハッハッハッハ。


ドッキリじゃないぞ。

あれは野次馬だ。



まあ告白なんて会ってすぐしないと思うが、すぐにしたのはユナに脅されてな。


と言ってもケントは好みだがな。」




ニコラスは、ああ。なるほど。あの腐ってる野次馬のせいか。振られた。呪ってやる。と心の中で渦巻いている。



「腐ってますもんね。

萌え探しの野次馬か...。

うん。理解理解。





あ。ニコラス。

今返事するよ。



えっと。あの。


こんな俺で良ければよろしく、お願い、しま...す...。」



ケントは恋もしたこと無いし、付き合った事も告白さえも、されも、しも、ないので初々しい反応をしながら、ニコラスを思っている暖かく穏やかな笑顔で最後の方は消え入りそうな声で答えた。

途中カァァと頬がピンク色に染まっているのも、また可愛いところでもある。



ニコラスが、ケントは顔や見た目に似合わず可愛いなぁと思いながら、ありがとう。嬉しい。と言い頭を撫でた。


ケントは背もそこそこあるし、顔もどちらかというと中性的ではなく、普通に17歳らしい少し幼さは残っている顔つきではあるが、男前な美丈夫である事には変わらない。




ちなみに腐ってる野次馬は萌え尽きていた。

否燃え尽きていた。




「さて、晴れて恋人になったが。

これからどうするか。

とりあえず魔力測定と魔属性測定をしようと思うが、ケントの魔力のオーラは神に近いな。



どういう事か説明してもらえるかな。じゃないと魔力測定器が壊れそうだ。


勇者だかが来た事で一個測定器を壊されたらしいからな。」



「ウル達は、目当ての萌シチュエーションも終わったんだから早く出てきて座ってくれ。


微かだけど微妙に漏れている魔力のオーラが鬱陶しい。」



ケントがそう言うとニコラスとユナは感心しながらケントを見つめる。

ユナはニコラスとケントが座ってる向かいのソファーに座り、頭に乗っているウルを受付にいたとき同様に鷲掴みにし、膝の上に移動し置いた。






それを合図にケントは話を簡潔に話すことにし、話し始めた。

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