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Side Change
どうでもいい話を一階の受付でユナとウルが話をしていたのを無視して魔法陣の上に立ち四階まで移動をした。
五階は天才でなければ結界があるため転移できないようだ。
いくら転移出来たとしても四階までは魔法陣で行かなければいけないという暗黙のルールだ。
そこからは転移でマスター室の扉の前まで行くか、階段で登ってマスター室の扉の前まで行くかだ。
「...。
扉...。
ユナか。
毎度毎度マスターと叫んで蹴破りやがって。
修理代を考えろよなぁ...。
結界は張ってあるから許可得てる人とユナに許可得た人しか入れないが、わざわざ蹴破る意味だろ。」
そうあえて言葉に出しながら部屋の中に入る。
ん?
ケントと言う奴は何処だ?
あ。いた。
寝てますけどー?
無防備だなぁ。こんな整った顔の男がここまで無防備なのは危険かと思うのだが。
まあいいか。
座って寝てるの辛そうだな。
ニコラスはそう思いながらソファーでケントが座って寝ている隣に腰を掛けケントを寝っ転がる形にし膝枕をした。
可愛いな。
金髪サラサラ、色白で、綺麗だな。
こういう奴は好みだがケントが起きてすぐ口説くのはないと思うが...。
そう思いユナ達の方に振り向いて見るとそこには何もいないが一瞬目が合うような感じになった。
その瞬間念話で話しかけられるニコラス。
「(絶対に起きたらすぐ告白してくださいね。
口説くのではなく告白ですよ!!
好みでしょう?
なら良し。
頑張ってくださいねぇー。)」
「(ニコラス。
俺も応援しよう。
こいつに逆らうのは碌なことがない予感がするんだ。)」
ニコラスはウルの言葉を聞いて、
た、確かに....。
と思いながら苦笑いをして結局渋々決意をし告白するしかなさそうだった。
恐るべし受付...。
あいも変わらずニヤニヤなユナである。
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