7

※「()」←念話




「ここか?

ついたのか、それで?どうやって覗く気なんだ?」



「...。

ラッキーだったわね。

私が蹴破ったからドアないじゃない。

勝手に入って気配と姿消しましょう。」



そう言いユナ達(ウルは頭の上)は堂々と中には入り自分を魔法で透明化し気配を消し、見える位置でできるだけ遠くに行った。


当然チラッと気配に気づいたニコラスも横目で見たが特に気にする様子もなく流して注意することもなかった。



「(ウル君ニコラスとケント君付き合ってもいないのに甘々な行動しているわ。


しかもニコラスの顔見て!

イケメン顔が微笑んでやがるくっそ甘々野郎め。


めっちゃ萌えるではないか!)」



そう、ニコラスはケントがソファーで座って寝ているのを見て、自分の膝にケントの頭を置き、寝っ転がしていたのだ。


人はそれを、膝枕...という...。



そんな光景を見たユナは眼福とばかりに顔面にニヤニヤの表情が張り付きテンションマックスで萌えていた。



「(膝枕か。

ニコラスなかなかやるではないか。

どんな告白をするか楽しみだな。

だが!

やることなす事格好良いってのがうざいな。

甘々なきざな野郎だな。)」



密かにニコラスに嫉妬をしているんだろう。

自分のご主人を取られるのは納得がいかない様子だ。



そこに当たり前のように横槍ツッコミを入れるユナ。



「(え。

なになに?

なんですか?

嫉妬ですか?

そうなんですね。

ごちそうさまです。



あ。でもニコラス良い物件よ?笑)」



ニヤニヤ顔はそのままでそう言われ苦笑いをし、ニコラスとケントという萌の倉庫に目を移した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る