13

「アッハッハッハ。


なるほど。マサルだったか?勇者で良いか。そいつが魔王にやられればこの世界というか、人間世界は崩壊か。

しかし、つい十数年前倒したばかりだったはずだが...?


まあ何にせよ、勇者は盾か囮でもいいし。


ちなみにケントと勇者の関係は?

恋人だったとか言ったら勇者潰してくるな。」



ニコラスは話し始めてから話し終わるまで何故か黒い笑みを浮かべていた。


ケントは、勇者を盾にするのかよと、苦笑いを浮かべていたが、最後の言葉に虫酸が走ると思いながら一応答えた。



「勇者はいじめっ子で、俺がいじめられっ子。

それ以上の関わりはない。はず。



封印解く前は、黒髪黒目でサラサラヘアーに前髪が目まであってもっさい感じだったんだ。

顔は変わらないけど。

いつも下見てるか、本読むかしかしてなかったからいつの間にか根暗野郎扱いのいじめられっ子になってた。


俺の顔はみんな知らないと思う。勇者よりイケメンなのは自覚済み。興味なかったけど。

だって勇者みたいに女に囲まれるのは正直言ってうぜぇー。


今は魔法でも撃退できるし、きっとニコラスが守ってくれるから、この無駄に美形な顔も役立てるよ。」



ニコラスにいじめられっ子だった事を話すと一気に黒ーいオーラが見えそうなくらいに怒っていたので、ケントはあえて最後そう言った。実際本心だったが。


遠回しでも大好きと言われ、少し落ち着きを取り戻し、また質問してきた。


ちなみにウルはユナの膝の上でお昼寝タイムで、ユナは聞いてるだけ。



「なるほど。

まあ良い、ケントは神らしいしな。



それよりこっちでの生活をどうするかだ。


俺も家というか部屋を借りて持ってはいるが、マスター部屋にばっかいてそろそろ契約も切れそうでだな、マスター専用休憩室部屋にしようかと思っていた所なんだが。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る