1-6
朝起きて、何かに駆り立てられないと言う状況というのは気持ちが良い。
社会人になって、当たり前のように時間に追われて出勤という生活を続けていると、何かの、誰かのスケジュールに合わせて動くという不自然な条件が当然のようになっているが、実際はその感覚こそ麻痺していたと言わざるを得ない。
その日何をするのか、起きてから考えることができる自由というのは、人が本来持っている当然の権利のはずだ。資本社会で、働かなければ生きていけないという強迫観念の中で飼い慣らされてしまった奴隷根性のようなものは既にない。今の俺は、悟りを開いた仙人のように自由人だった。
などと、朝っぱらから開放感に包まれていた俺だが。
「何してんだ、お前?」
窓からの朝陽で目を覚まし、ベッドの上でそんな感慨にふけっていたとき、視界に奇妙なオブジェが映った。
「ほぁっ!?あっ、あはは、おはよー、あきるくん!」
元気に朝の挨拶をしてくる弐姫は、半分壁に埋まっていた。一体何をしているんだ、こいつは……。
「おはよう、じゃねぇ。お前は朝から壁に埋もれる趣味があったのか?」
「そんな特殊な性癖はないよっ!?た、多分」
記憶がないため、断言できないところが悲しいところだ。
「ううん、違うの!ちょっと壁抜けしてるときに、もしかしてあきるくんに触れたときみたいに意識したら、何か変わるかなーってやってみたら、なんかこんな感じで腰から下がハマっちゃってさ、大変なんだよ!?分かってる!?」
最後はなぜか俺が悪いかのように逆ギレされたが、分かるはずがない。
とりあえず、爽やかな俺の朝を返せ。
壁にはまっている弐姫を無視して、冷蔵庫へと歩き、牛乳を一口飲み干す。朝はコーヒー派だが、寝起きの一杯は牛乳と決めている。
朝食は基本的に取らないが、今日はなんとなくトーストでも食べるかと、お湯を沸かしながら用意してゆく。料理はほとんどできないが、目玉焼きくらいは作れるし、たまには朝からハムエッグトースト的なものを作っても良いかもしれない。
面倒ではあるが、その価値に見合う何かが今朝はありそうな気がした。
冷蔵庫を覗いて、しかし、ハムがないことに気づいて、気がしただけだったとすぐに考えを改める。目玉焼きはやめ、ピザソースにスライスチーズを取り出して、簡易ピザトーストに切り替える。
お気に入りのステンレス製のマグカップにインスタントコーヒーを入れ、砂糖と牛乳を注ぐ。ブラックコーヒーが大人の証とか、本当のコーヒーとか抜かす輩がいるが、俺にとってのコーヒーという定義は、ミルクと砂糖入りがすべてだ。しかも、豆から曳いてとか、コーヒーメーカーでの本格的な味わいだとか、そんなものは不要だ。
コーヒーはインスタントが一番美味い。単に俺の舌が、味覚がそれに慣らされすぎているだけかもしれないが、そういうものなのだからしょうがない。喫茶店で出てくるようなコーヒーより、俺は家で飲むこのインスタントコーヒーが一番気に入っていた。慣れ親しんだ感覚と環境のせいかもしれない。
それからトースターでパンを焼き、久々に朝食としゃれ込もうとしたところで声がかかった。
「あのぅー」
うん、分かってはいたが、都合良く消えていたりはしなかった。
俺は嫌々視線をそちらへ向ける。
泣きそうな顔の弐姫がそこでまだ壁にはまっていた。いや、実際は笑顔ではあるのだが、目が困っていた。半笑いみたいな顔だ。
「お寛ぎ中に大変申し訳ありませんが、わたしをどうにかしてくれませんでしょうかー」
どうにかするとは、シチュエーションによってはなかなかエロい頼み事だなと、朝っぱらから不埒な思考をする。しかし、残念。どうにもらない。
「意識してハマったんなら、また意識して抜け出せばいいんじゃないか?」
トーストをかじりながら、俺は常識的な返答をする。壁抜けなんてできない人間に、その原理について聞かれても分かるわけがなかった。
「それが、なんか、うまくいかなくてー」
ふんす、ふんすと鼻息を荒くしながら、弐姫が身をよじっているが、確かに抜け出せそうな気配はなかった。
「そう言われても、俺に何かできるとは思えないんだが」
ずずずっーっと俺はコーヒーを飲む。季節はもう初夏で、多少部屋の中も蒸し始めているが、朝のコーヒーはやはりホットだ。
「いやー、ちょっと、そっちから引っ張ってもらえないかなーって」
「引っ張る?よく分からんが、腰が何かに引っかかってる感じなのか?そういう感覚なら、引っ張るのは効果があるかもしれんが、単に途中で固定されてるとしたら、引っ張ったらお前が上下で輪切りの二分割されるだけなんじゃ?」
「ええっ!?怖いよ、困るよ、そんなの!」
「そんな漫画的なことになるかは知らんけどな」
完全に他人事なので、適当に言っているだけだった。
「ちょっと、あきるくん!さっきから冷たすぎない?真剣に考えてよー」
真剣にと言われても、未知の現象にどうしろというのか。とりあえず、朝飯を食べ終えるまで待ってくれ。
不満げな弐姫の視線を受けながら、俺はトーストを食べ終える。食べることに関して、時間をかけるという無駄はしないので、比較的早い方だ。その間、テレビを付けてニュースは見ていたので、傍目からはゆっくりしていたように思えるかもしれないが、咀嚼の速度にさほど変化はない。
世はなべてこともなし。くだらない芸能人のスキャンダルに、子供の言い訳のような水掛け論の政治家たちの争い。不注意な高齢者の事故。企業によるマッチポンプ的な商品戦略イベント。一部で盛り上がってるだけの流行り廃りの紹介。有益な情報は今日のニュースにはない。
などと、誰に向けて言い訳めいたことを言っているのか自分でも分からなくなってきたので、しかたなく最後にコーヒーを飲み干して立ち上がる。
「さて、引っ張ってみるしかないか?」
鹿の頭部の燻製ならぬ、弐姫の上半身のオブジェを見つめながら、こういう飾り物はあるかないかで言えば、なしよりのありなんではないかと、花巻語録に感化された表現で考えたりしていた。
「……真っ二つになったりしない?」
「大丈夫だろ」
本気で信じていたのだろうか。ちょっと上目遣いで不安そうな顔をされると、小動物のようで保護欲をかき立てられる。
「つーか、俺、お前に触れるのかね?」
「いやん、きっすもした仲じゃない」
「アフォ、わざとらしく頬を染めるな。アレはキスじゃねーし、あの時はお前からだっただろ。あ、でも、アレか。ツッコミのチョップは普通に当たったな。大丈夫か」
自分で言いながら自己完結して、俺は無造作に弐姫の手を取って引っ張っる――つもりだった。
「って、あれ?」
だから、その手が空を切ったとき、妙な感覚を覚えた。普通に考えれば、幽霊というかこの世に存在しないモノに触れられないのは当然なのだから、その結果は至極当たり前なことだ。
けれど、一度触れたという事実でその当たり前が曖昧になっていた。軽く混乱する。
「ふむ、これは、なんだ、だめ、だな」
無駄だと分かっていても、何度も弐姫の体へと伸ばす。しまいには、手とか関係なく上半身そのものへと標的を変えるが、すべてすり抜けた。見えているのに、触れられないというのは実に奇妙な感覚だった。
「ちょっ、あきるくん!?さっきから、どこ触ってるの!?胸、胸はダメだよ!!」
「いや、触ってないが?」
そういう俺の手は今、弐姫の胸の谷間を突き抜けている状態だ。実に漫画的なシュールな光景だった。
「えっ、でも、触ってないけど、触ってる!!主にわたしの気に障ってる!」
「上手いこと言うな」
そのセンスに免じて、というわけではないが、手を引っ込める。
「どういうことだろうな。今はまったく触れられなくなってるみたいだ。こないだが特別だったのか?何か条件とかがあるのか?」
「うーん、なんでだろーね?というか、わたしずっとこのまま?」
原因は不明だが、考えてみれば今が正しいとも言える。ちょわ曰く、弐姫は現実に干渉できない。俺が触れないというのは理にかなっている。それまでが異常だったのだ。いや、異常だの正常だのという概念が、ここ数日で揺らいでいる。常識の壁が崩れ去った今、判断基準そのものを変えるべきだろう。
「普通って何だろうな……」
そう思ずにはいられない。
「あの、そんな哲学的なことより、わたしはどうすれば……?」
そういえば、そんな問題もあった。現実は厳しい。適当に時間が過ぎれば、なんとなくどうにかなっていた的な展開には決してならない。ご都合主義が通らないリアルだ。世知辛い世の中である。
俺は改めて壁にはまっている弐姫を見る。
そもそもその状態がおかしい。現実に干渉できない弐姫が、壁という現実の物質に触れていることになる。ちょわの前提を是として考えるならば、だが。
一方で、俺は今弐姫に触れられなかった。壁と俺という現実世界の二つで、反応に差異が生まれるのはマテリアルの違いからなのだろうか。
「……とりあえず、頭からっぽにしたらどうだ?」
「ほへ?」
「なんか意識したらそうなったんだろ?なら、逆に何も考えなければいいんじゃねーか?」
「おおぅ、なんかイケそうな気がしてきた!」
そうなのか。なんのひねりもない適当な思いつきなんだが。というか、何も考えないでいるってかなりハードル高いことだと思うんだが。
などと思っていたら、
「むむ?むむむ?むむむむ?」
謎の唸り声のようなものと共に、若干人前で見せてはいけない無防備な表情を浮かべながら、弐姫の体がずずずっとせり出してきた。
あれ、なんか抜けそうだ。
そんなバカなと思っていると、果たしてそのまま弐姫がぽとんと落ちてきた。実際は、地面には触れられないので浮いたまま、高度が下がったと言うべきか。
「おお?おおおっ!?やった、やったよ、あきるくん!わたし、完璧に壁抜けできたっ!」
元々壁すり抜けてきたはずなんだが、その物言いはどうなのか。鳥頭なのか。というか、記憶がないと思考停止も簡単なのだろうか。いったい何がどうなって脱出できたのか。
……考えても不毛な気がした。
無邪気に喜んでいる弐姫を横目に、俺は朝食の後片付けを始める。
「えっ、ちょっと?その無反応はなぁに?何か言ってよ、あきるくん!」
壁から抜け出して、早速俺の周りを浮遊する弐姫に、俺は少し考えてからこう言った。
「これから着替えるわけだが、覗いてるつもりか?ピーピング弐姫なのか?」
「にょおおおおおー!」
朝からひどく騒がしい奴だった。
クソマジメガネ君は今日も生真面目なスーツ姿で、直立不動のような四角張った姿勢で事務所に迎え入れてくれた。
所作まで堅苦しいというか、生真面目な動きであることには素直に感心する。どういった環境で育てばこういう人間が形成されるのが少し興味がある。もしも今、クソマジメガネ君がブレイクダンスでも始めて、「おういぇー」とか叫んでキメ顔でもしたら、世界が終わった気分になる気がする。
まぁ、そんな妄想は心底どうでもいいわけで。
時刻は昼前の10時過ぎ。
昨日の成果を確かめるべく、俺は連日で探偵事務所を訪れていた。昨日の話では午後とかいっていた気がするが、諸事情で午前になった。単に暇だったというわけではない、多分。
平日なので、当然花巻助手見習いもどきはいない。
この助手見習いもどきという長ったらしく、異様に否定的な肩書は、クソマジメガネ君が与えた称号のようで、女子高校生が探偵事務所でバイトするようなことを好ましく思っていないことの表れのようだ。
とはいえ、俺が現在楠木をクソマジメガネ君と呼んでいるように、花巻側でも呼称の応酬はあるので、お互い様という面もあるだろう。ちなみに、そのクソマジメガネという呼び方は、昨日送られてきたメールの中で言及されていたものだ。なんとなく、ジャストフィットしていたのでしばらくそう呼ぼうと決めた。君という敬称をつけて、一応の礼儀を尽くしているつもりだが、当然本人には何一つ伝わらないので無意味だ。それでも、密かな仲にも礼儀あり、である。
今日、事務所に来ているのは、そのメールで受け取ったちょわへの確認事項を、実際に楠木立会いの下で実行しようとしているためだ。もちろん、昨日のモンタージュ写真の成果も気になるが、そちらは絶賛プログラム稼働中というところで、どんなに早くても夕方までは第一弾の結果報告も出てこないという話だった。
「では、早速始めますか?それとも、何か準備が必要なのでしょうか?」
ティーパックとは違う程度のよさそうな紅茶でもてなされた後、クソマジメガネ君にそう切り出される。
「いや、大丈夫だ。弐姫、ちょわのやつを呼んでくれるか?」
本棚の上の方を物珍し気に眺めている弐姫に声をかける。
「ほいほーい、出番だね。いでよ、ちょわちゃん!」
その掛け声は毎回やるのか。
果たして、例の布切れが現れ……なかった。
「あれあれ?来ないねー」
「いや、来ないねー、じゃなくて。まさかの職務放棄か?」
「いやー、たまにすぐに来れない時があるみたいなこと言ってたよーな。実際、遅かったときもあるしね。ちょっとタイムかな?」
「そんなレギュレーションはリアルにはないな。けど、まぁ、待つしかないのか。さすがにぶっちはないよな?」
「ぶっち?それってどゆこと?」
「あ?ああ、もう死語かもしれんか。俺も思わず口にしたけど、確かにあんまりもう使ってないな。まぁ、あれだ、サボる的な意味合いだ」
死語というのは厄介だ。言葉は生ものだとは言うが、当たり前に使っていた言葉の表現が、いつの間にか古臭いものとしてなぜか見下され、他の単語に代わっていることがままある。別に表現が変わることはかまわないし、語彙が広がる意味でもありだろう。けれど、新旧交代でそれまで使っていたものをバカにするよな風潮はいかがなものか。差別用語等なら分かるが、一般的な言葉で、古いから排除というような流れはあまり好きじゃない。頻度の優劣がつくだけで、共存してもかまわないと思うのだが。
「ほぇー、そうなんだ。初めて聞いたかも?でもでも、ちょわちゃんに無視されたことはないよー」
「そうか」
俺はクソマジメガネ君にちょわの役割を説明する。昨日は軽くしか触れなかったので、現時点で分かっているあの布っきれ妖精についてもう少し詳しく話した。
「……なるほど。そのガイドもまた興味深い存在ですね。丁度いいので、この時間を使って確認事項に少し追加しましょう」
「ああ、そうだな。ちょわについても言っておくべきだったかも。すまない」
「いえ、問題ありません。しかし最大の疑問は、なぜそんな存在が素直にこちらの質問に答えてくれるのか、ということですね」
「というと?」
「弐姫さんに応答することは理解できますが、今のお話を聞く限り、貴方の質問にも同様に答えたわけですよね?そこに必然性はないように思えます。むしろ、業務として行っているのだとしたら、職務規定違反になりそうな気がします」
んん?
クソマジメガネ君が今言った意味を考える。ちょわが俺に答える義務がないってことか。確かに、ガイドとしては弐姫以外の人間に対して接触する意味がないな。仕事として、みたいなことを言っていたし……マジだ、クソマジメガネ君の言う通りだな。俺に答えてるのがびっくりするほど不自然だ。
今更気づく俺もどうかと思うが、やはりこういうことは当事者じゃなく、第三視点の目が必要だな。
でも、待てよ。
「いや、それはそうかもしれんけど、俺はアレだ。一応弐姫のお助けマンとしての立ち位置だから……」
「お助けマン?」
おぅ、ついつい残念でダサイその表現を使ってしまった。訂正、訂正。
「いや、正式な協力者としてちょわに認識されているわけだから、セーフな範疇に入っているんじゃないか?」
「ふむ……なるほど。そういう見方もできなくはないですね。ただ、その場合も依然として一つの疑問が残ります」
クソマジメガネ君にはすでにいくつもの疑問があるようだ。
「つまり、そういった情報を現実の人間に教えていいのか、ということなんですが。特にそのことについて、口止めを強要されているわけでもないようですし、守秘義務のようなものが発生しているようには思えないので。こちらの常識で測ることが間違いなのかもしれませんが、強い違和感を感じたのです」
「あー、確かに。けど、そんな話、普通は信じないとか高をくくっているんじゃ?拡散したところで、デマとか与太話にしか聞こえないだろうし」
「リスクマネージメントとしては、たとえそうであろうと、予め摘める不安の芽を不用意に放置しているのはどうなのかと思いますが……それよりも、何か別の手段がありそうな気がします」
「別の手段?」
俺が更に突っ込もうとしたとき、弐姫が割り込んできた。
「あっ、ちょわちゃん、来るよー!」
「そういうの分かるのか、って、おいっ!?」
言ってるそばから、ちょわが現れた。俺の目の前に。というか、ゼロ距離で。具体的には、俺の顔に張り付く形で出現していた。ハンカチが突然空から降ってきて、顔に張り付いたようなものだ。何の変哲もない生地の感触がする。
これがギャルのパンティーならば多少は興奮もするだろうが、無機質な布では嬉しくもなんともない。逆にうっとおしい。
「それを呼んだ理由を聞こうか?」
だが、俺の不快感を気にすることなく、そのままちょわはいつもの平坦な口調で言った。
「その前に俺の顔からどかない理由を聞きたいわけだが?」
「あきるくん、ちょわちゃんを顔面もふもふなんて卑怯だよっ!?わたしだってしたことないのに!」
弐姫が羨ましがっているが、見え方が違うので、もふもふのもの字もない状態だ。だいたい、顔面もふもふってなんだ?頬ずり的な意味あいだとしても、わざわざ顔で実感する意図が分からない。
「それがいる場所になぜお助けマンがいるのか?」
疑問を呈す前にまずは移動しろよ、と思う俺が間違っているのだろうか。なぜか頑なに自分から動こうとしないので、仕方なく俺が横にずれる。面倒くさい。そうか、実はちょわも面倒くさがりなのか、などと邪推してしまう。
「登場する座標は選べないのか?」
布に張り付かれる趣味はないので、一応聞いておく。
「考慮する意味がない。否、なかったと言うべきか。現実の人間がそれに干渉することはほぼない」
またしても俺が例外と言うことらしい。そういえば、俺、ちょわにも触れるんだな。どうなっているんだか。その辺の既定路線を逸脱している理由を、是非とも知りたい。
「すみません。察するに、ガイド役の妖精が出現したと解釈してよろしいですか?」
クソマジメガネ君が、機敏に事態を推察していた。
「あ、ああ。たった今現れた。それで、ちょわ。幾つか質問があって呼んだんだ。答えてくれ」
「それは答える準備がある」
即答だ。準備万端らしい。こういう所は、合理主義ファーストで面倒がなくていい。今日は晴れて良かったですね、などという形式化された意味のない前口上挨拶が省けるのは有意義だ。
さすが、無機質妖精ちょわ。そこだけは評価してやろう。
質疑応答はそうしてつつがなく始まった。
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