四人の魔法使い

　パンデミック事件で生徒の６割が死亡した事件で感染したものの唯一生還を果たしたルアは過去のトラウマからか「無力な自分」を否定するほど嫌うようになった。毎晩現れるルキアと呼ばれる謎の生命体に特訓を受け、「なにもできなかった自分」を変えようと努力していた。
　パンデミック事件から１年後、普通の生活に復帰できるようになって、ルーシア学校に移動することになった。そこは、あらゆる一族が集められた特別支援学校で、みんななにかのトラブルを抱えた生徒たちが集う場所だった。