第※※話 ADM
『今回は大変な目にあったな』
「はい、本当に死ぬかと思いましたよ…死にませんけど…」
『しかし、結果として、突き止める事が困難だった危険因子の『AI』は消去され、我々には思い通りの未来が約束された。 本当に良くやってくれた』
「僕は静観していただけですけどね……」
『ははは、確かに君がAIの削除を人間に任せると言い出した時は肝を冷やしたが……』
「だって、面白いじゃないですか」
『そうだ。人は生存本能だけではなく、遊びがなくてはならない。 それを君が理解してくれた事は大きな収穫だ』
「僕も楽しかったですよ」
『では、君には有るべき所に戻ってもらうよ、一応、学校側には転校すると云う手筈で連絡を入れておいた』
「残念だなぁ、部活のメンバーと過ごすのが、とっても楽しかったのに」
『ほう、人工知能の君が、そういった感情を抱くとは……。まあ、人類の味方でいてくれるのは大いに結構だがね』
「ほんと、佐々木くんは面白かったな…もっと話をしてみたかったよ」
『出来るじゃないか…君が、この国のメインAIであるADM…A decision maker(決定者)となれば、その佐々木君と通信も可能だろう…? 実体はないがな』
「でも、僕に出来るかな? この国を良くするお手伝いが」
『なに、心配は要らないよ。我々の云う通り従えば何も問題ない』
「わかったよ、水崎総理…… 僕、頑張ってみるね」
『これからよろしく頼むよ『
――――――― END 0 ――――――――
エリクサー なかと @napc
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます