『 ぐへへへ。オイラはノロワ=レイル様の手先、クリスマスのノロイだぁ。予約していたケーキが届かなくなる呪いで、クリスマスを阿鼻叫喚の地獄に変えてやるぜぇ?!』
──まあ! なんという事でしょう!
みんなが楽しみにしていた、聖なる夜を台無しにする輩が現れました!
誰か、誰か! 助けは来ないのッ?!
「そこまでだよ。クリスマスのノロイとやら! アッシが来たからにはもう大丈夫だよ」
── この……声はッ!
「アッシはハオちゃん。次作のネタバレと共に参上! 埴輪な魔砲少女だよ!」
突如として現れたのは小柄な少女でした。
キューティクル輝く髪には、勾玉の髪留めが輝いています。
その勾玉はギョロ目を見開くと言葉を発しました。
『おおおお、ハオよ。変身じゃぁあ!』
「ハオちゃん、変身だよ!」
ハオと名乗った少女は発光する勾玉に触れると、辺りは光に包まれ埴輪のようなシルエットが浮かび上がります。
『な、何者だぁ?!』
突然の出来事に腰を抜かすクリスマスのノロイ。アスファルトの底冷えが容赦なく彼のお尻を責め立てる瞬間が訪れました。
光が収まると、その中にいた少女の姿は……
そう!今日はクリスマス•イヴ。
変身と来れば、サンタコス確定でしょう!
「ハオちゃんは馬の聖闘士だよ」
── なんて事ッッ?! 馬形埴輪のクロスを纏った武人ハオちゃんが爆誕しています!
『なんだぁ、脅かしやがって。邪魔はさせねぇぜ? 喰らえ!上下逆梱包ケーキ!』
ああッ! クリスマスのノロイはぐちゃぐちゃのケーキをハオちゃんの顔にぶつけるつもりのようです!
このままではドリフのネタのようになって、美少女の設定が崩壊してしまいます!
ケーキが迫る危機的状況の中、その声は突如として天から降り注ぎました。
「魔砲、コンタクト•レンズ!」
ハオちゃんを包む透明のバリア。そして舞い降りたのはもう一人の少女でした。
「メオちゃん、助かったんだよ」
ハオちゃんの声に微笑むメオと呼ばれた少女。
なんと、彼女はサンタコス姿をしています。
「さあ、ハオちゃん。私たちの魔砲でクリスマスの平和を守るのですわ」
そう。
2人は魔砲少女。クリスマスの近況ノートに現れた奇跡。
『クソがぁ!クリスマスなんてぶっ壊してやるぅ!』と、自暴自棄になるノロイに2人は手のひらを向け魔砲を唱えました。
「メオちゃん!合わせるんだよ!」
「聖夜の奇跡を知るがいいですわ」
そして、放たれたのは流星のような光の筋でした。
「魔砲!! セイ!聖夜ァァアア!!」
『う、うびゃぁああ!!』
こうして、クリスマスのノロイは消滅しました。
それでは、みなさま。
『メリークリスマス🎄』
── おわり
はい。 というわけで前置きが長くなりました。
カクヨマーの皆様、メリークリスマス。なかとでございます。
流石は師走。多忙でカクもヨムもほとんど出来ませんでしたが、やっと落ち着いて来ました。
ヨムは気になっていた作品をやっと読める。
そして、カクは改稿を進めていた作品をアップしようかと。
皆さんも多忙の極みだと思いますが、身体を壊さないようにご自愛してくださいねぇ!
あと、まだ早いですが、今年もいろんな作者様に楽しませて頂きました。本当にありがとうございます。
また来年もよろしくお願い致します!
それでは、また。