概要
独りで死ぬのは寂しいから、君を道連れにしたい―と、願ってはいけない。
「リイト――わたし、とうとうここに――孤塔の前に来たよ。これから、あなたが行きたがっていたところに登るよ――」
死んだ初恋の相手に代わって、塔師見習いになった少女、カシホ。
見習いとして最後の研修の場に選ばれたのは、ジェ・ラームの孤塔と呼ばれる謎の古代遺跡だった。
「知ってるか? 孤塔はお化け屋敷で、死んだ奴が現れる場所なんだと。いいか、そういう奴を見つけたら、すぐさま撃て」
新米塔師カシホと、最上の技を持つ指導教官ギズ。
世界の壁となってそびえる不思議な「塔」の謎と、それぞれの恋の物語。
死んだ初恋の相手に代わって、塔師見習いになった少女、カシホ。
見習いとして最後の研修の場に選ばれたのは、ジェ・ラームの孤塔と呼ばれる謎の古代遺跡だった。
「知ってるか? 孤塔はお化け屋敷で、死んだ奴が現れる場所なんだと。いいか、そういう奴を見つけたら、すぐさま撃て」
新米塔師カシホと、最上の技を持つ指導教官ギズ。
世界の壁となってそびえる不思議な「塔」の謎と、それぞれの恋の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!今は亡き大切なあなたのために。揺るがぬ心で世界の謎に挑む少女の冒険譚
強大な磁力の嵐を起こしては、人々の命を奪う不気味な古代遺跡「孤塔」。その調査を行うために必要不可欠な、磁力を操る能力を生まれつき持つ者だけが「塔師」として選ばれる世界。
農家の娘カシホの、平凡だが幸せな日々は、初恋の人の予期せぬ死によって、突然、終わりを告げる。「塔師」となるべく、困難な任務に立ち向かう彼女を突き動かすのは、亡き幼馴染への一途な想いだ。彼女を導く歳上の指導教官ギズは、塔師としては当代随一の技術を持つものの、出会った時から不愉快極まりない態度でカシホを圧倒し、お世辞でも「尊敬できる師」とは言い難い男だった――
健気で生真面目な少女と、凄腕だが毒舌で優しさの欠片も持ち合わせぬ…続きを読む