概要
全て終わりにしましょう。呪縛も、生贄も、私たちを苦しめる何もかもを……
出版社の編集者である「私」こと山際公彦は、ライターの矢永敬一郎、後輩編集者の三枝美香とともに、長崎県の島原半島にある造り酒屋「中浦酒造」を取材で訪れる。
山際たちが秋のお披露目会を取材中、社長の中浦隆と顧問弁護士が、何者かによって毒殺される。当初は、会社内での権力争いに纏わる殺人ではないかと考えていた三人だったが、やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる。
山際たちが秋のお披露目会を取材中、社長の中浦隆と顧問弁護士が、何者かによって毒殺される。当初は、会社内での権力争いに纏わる殺人ではないかと考えていた三人だったが、やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!伝奇小説と本格ミステリの融合! 紙の本として本屋で買いたくなる作品!
ミステリ作品ですが、キーワードに「伝奇」とありますし、あらすじも「やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる」という文面で締められています。
プロローグにも伝奇ロマンを感じさせる雰囲気がありますが(序章一)、本編はいきなり現実的な殺人事件から始まります(序章二)。本格ミステリの香りが強く漂う展開であり、序盤は「伝奇風味で味付けした、本格派の謎解き小説なのだろう」という印象でした。
途中から「本格ミステリ小説としての謎解きよりも、壮大な過去を暴く方がメイン?」と感じて、逆に「謎解きミステリ小説の体裁を借りた伝奇小説なのではないか」とも思ったのですが……。
解決編を読んでびっくり…続きを読む