第2話 事件前日一
第一章
二〇一六年九月十七日
話は、事件の前日に遡る。
その日、私は島原鉄道の車中で、窓枠に肘を突いたまま、窓の外の景色をぼんやりと眺めていた。
一両編成の短い車両は、ディーゼル車特有の重低音を響かせながら、一面に広がる水田の間をゴトゴトと長閑に走っている。水田では、刈り取り間近の稲が、黄金色の穂を重そうに垂らし、さわさわと風に揺れていた。
半島の中央部にあたる方角に視線を移し、目を凝らす。二十数年前、大規模な噴火とともに未曽有の自然災害を引き起こした雲仙普賢岳が、青い空を背景に灰色の岩肌を晒していた。
本来なら、景色の美しさにカメラのシャッターを切りたくなる場面だろう。しかし、憂鬱な気分に支配されている今の私には、首から下げた自慢の高級デジタル一眼レフカメラも、なかなかシャッターを押す気になれなかった。
私はシャッターを押す代わりに、向かいの席に視線を向ける。無邪気な小悪魔のように、悪意を込めた笑顔を浮かべる美香がいた。
思わず、皮肉が口を突いて出た。
「三枝。お前は俺の後輩にして、今回の取材記事の担当編集者だ。まだ入社五年目だが、会議で提案する斬新な企画は、編集部内でもいつも評価が高い。だからこそ今回は初めて、自らの企画の責任者として、取材を仕切る立場に大抜擢された。確かに、それは凄い。自慢してもいいだろうな」
美香は、突然の私の言葉に、一瞬びっくりしたようだったが、すぐに笑顔に戻った。
「有り難うございます。それもこれも、山際さんの厳しいご指導の賜物です」
私は、美香の形ばかりの感謝の言葉を聞き流す。
「そんな話はどうでもいい。それよりも知りたいのは、俺が今ここにいる理由だよ」
「それは……、何度も言ってますけど、申し訳ないと思ってます。でも、カメラマンさんの急病で、本当に緊急事態だったんですよ」
美香の反論を遮りながら、私は続ける。
「緊急事態だったのはわかる。しかし、よりによって何で俺なんだ。本来なら俺は今頃、友人と一緒にグアムにいるはずだったんだ。有給休暇も取っていたし、荷造りやチケットの手配も既に済ませていたんだぞ」
それが帳消しになるどころか、気が付いたら地方で二泊三日の仕事とは。自分の運の悪さに泣けてくる。
美香は眉をハの字にして、やや俯き加減になった。
「私も困ってたんです。で、編集長に、山際さんはどうでしょうって……。山際さんは編集者ですがカメラも使えますし、それに……」
「それに、なんだ?」
美香が、首に着けたネックレスを手で弄びながら、言い難そうに口を開いた。
「今回のライターさんが矢永さんだったんで、矢永さんの腐れ……、いえ親友の山際さんが一緒にいると私も心強いかなと思って……」
――なるほど。
「すべての謎が今、一つに繋がったぞ」
私は、芝居がかった口調で台詞を口にしながら、今の今まで無意識のうちに視界から消し去っていた向かいの座席を、横目でちらりと見た。
視線の先には、矢永敬一郎が不機嫌そうな表情で、目を瞑ったまま腰掛けていた。
「矢永。君は今回の記事の担当ライターであると同時に、俺に白羽の矢が立った謎に関する、重要参考人でもあるそうだ。何か言う言葉があるだろう」
矢永は面倒臭そうに目を開くと、私に視線を返した。
「私こそ、いい迷惑だ。同行するのが頼り甲斐の欠片もない、間抜け編集者の君だと知っていたら、今回の取材も考え直しただろう。何なら、今ここで帰ってもいいんだぞ」
矢永のあまりにも断定的な物言いに、痛いところを突かれた錯覚を覚えた私は、しどろもどろになった。
「それは困る。記事に穴があいたら、三枝にペナルティがあるのは仕方がないとしても、俺までとばっちりを食らう事態になる」
「その言い方は、あんまりです。矢永さんがもし今、ここで東京に帰ったとしたら、山際さんの責任なんですよ」
横から、美香が不満を口にした。
「山際、君は明らかな事実誤認をしている。グアムに行けなかったという話は、運という次元で語るべき話ではない。むしろ、君がグアム旅行に行くべきではないと考えた人々の無意識の総意が引き起こした事象。そう考えるべきだ。つまり、君がグアムに行けなかった原因は、運が悪いとか誰かが悪いとかではなく、避けようのない必然だったのだ」
私は、妙に説得力のある矢永の言葉に心を掻き乱されながらも、精一杯の反論を試みる。
「そんなのは屁理屈だ。俺はただ、この一年頑張ってきた自分に、ご褒美としてグアムでの安らぎの時間をプレゼントしたかっただけなんだよ。たとえ似合っていないとしても、そんな評価は余計なお世話だ」
「似合わないという事実は認めるのだな」
矢永が、取調室の刑事のような言葉を吐きながら、私の心をえぐる失礼な言葉を口走った。
高慢で不遜な矢永の態度に冷静な判断力を奪われ、私は正常なペースを狂わされる。これ以上、反論できないのは、いつもと全く同じ展開だった。
私は、心に刻まれた傷を癒そうと、傍らに置いてあった飲みかけのペットボトルの蓋を開き、中のお茶を口に含んだ。
生温いお茶が、蠕動運動に合わせて食道をゆっくりと滑り降りた。
*
と、車内が心持ち明るくなったように感じた。
「海だ!」
美香が、まるで少女のように屈託なく燥ぎながら、窓の外を指さした。突然の嬉しそうな声に釣られて、私も窓の外に目を遣る。
青い海が、一面に広がっていた。
窓の外に広がる海の周辺は、日本でも有数の生産量を誇る海苔の産地である。十月には、海に広げた網に海苔の種を付ける採苗という作業がおこなわれる。
九月である今の時季は、まだ採苗こそおこなわれていないものの、採苗用の網をぶら下げるための支柱を立てる作業の真っ最中だ。
海岸線から数十m離れた水面から支柱が一定間隔で突き出て、水面に浮かぶ竹林さながらの景観を作り出している。竹林の遙か向こうには対岸の町が、薄いブルーシートを掛けたように青みがかった色を呈しながら、ぼんやりと浮かび上がっていた。
「そもそも、取材場所が、なぜ東京からこんなに離れた場所にある小さな造り酒屋なんだ。もっと大きな会社が近くに幾らでもあるだろうに」
海を眺めながら再び小言を言うと、美香が少々申し訳なさそうな表情になった。しかし、これは相手の攻撃力を削ぐ美香の作戦だ。私にはわかる。
「取材場所が遠いのも、すみません。でも、これから伺う中浦酒造は、外国人が美味しいって感じる日本酒造りを、長年研究してきたメーカーなんです。ここ数年はワインのようにフルーティな味が海外でも人気の注目メーカーですから、ぜひ取材したかったんですよ」
いくら何でも「ワインのように」というのは、ちょっと言い過ぎではないか。まあ、ワインの味がどうかと聞かれても、正直なところ私にはよくわからないのだが。
「山際さんの味覚はともかくとして、ぜひ今回の本の目玉企画にと、こちらから無理を言って取材をお願いしたんです」
すると、興味無さそうな表情で窓の外を眺めていた矢永が、美香を問い質した。
「中浦酒造といえば清酒『島原泉』が国内のみならず、ヨーロッパを初めとする海外でも高い評価を受けているメーカーとして有名だ。しかし、大手メーカーに比べると規模が小さく、会長の方針で取材は難しいと聞く。よく取材のアポイントメントが取れたな」
美香は、矢永に向き直る。
「実は私、中学三年の時に島原に引っ越してきたんです。で、今、中浦酒造の広報をしている結城っていう女性が、高校時代の友人なんです。私は高校卒業の時に島原を離れたので、それ以来ずっと会ってないんですけど」
「そんな裏技があったのか。今回は、三枝君のファインプレーだな」
毒舌家の矢永にしては珍しい賞賛の言葉を素直に受け止めた美香は、一瞬、嬉しそうな表情を浮かべる。が、すぐに真顔に戻ると、続けた。
「実は中浦酒造は、中興の祖ともいえる会長が先日、亡くなられて……。会長の長男、あ、今の社長なんですが、その人は自社商品をメディアへ積極的に出したいらしいんです。私たちは、そんなメディアの取材第一号というわけで……」
会長が亡くなられたという話は、初耳だった。
「でも、会長が亡くなったばかりなら、今はバタバタしていているんじゃないか。取材どころじゃないだろう」
「はい。私もそう思って、一応、電話で確認したんですが、亡くなられたのは一ヶ月ほど前だから、もう大丈夫っていうお話でした」
美香は、バッグからペットボトルの紅茶を取り出し、蓋を開ける。中の紅茶を軽く口に含むと、座席からほんの少し身を乗り出した。
「会長は、亡くなる前から体調の関係で、第一線からは退いてたらしいんです。経営は数年前から社長が引き継いでいたそうなので、会社の運営には影響がないらしいんですよ」
「そうか。それならいいが……」
列車は、終点に近付きつつあった。海と反対側には、雲仙普賢岳が間近まで裾野を広げながら、いよいよ大きく、高く聳え立っていた。
「ところで、駅で降りてからはバスに乗るのか」
「南奈―-結城さんが、直前に近くで用事があるから、その帰りに車で迎えに来てくれることになってます。この辺りは交通の便が悪くて、バスも本数が少ないから、車で拾ったほうが、時間が読めるから助かるって」
列車はそのまま市街地を抜け、島原鉄道の車両基地となっている南島原駅を過ぎる。五分もしないうちに、終着駅である島原外港駅への到着を告げるアナウンスが流れた。
降りる準備をしながら、私は何気なく腕時計を見る。
時計の針は、午後十二時四十八分を指していた。
*
午後十二時五十分。列車は定刻通りに島原外港駅に到着した。
列車を降りた私たち三人は、簡素な改札口を抜け、踏切の横から幹線道路に出た。右に目を向けると、南国らしい椰子の並木を両側に従えながら、道路が真っ直ぐに伸びている。椰子の並木の向こうに、青い海が広がっている光景が見えた。
「いくら近くで用事のついでとはいえ、迎えに来てくれるとは。有り難いが申し訳ないな」
私が恐縮すると、遠くを眺めながら車を探していた美香が、真剣な表情で振り向いた。
「その点は大丈夫。南奈は人を案内したり、世話したりするのを苦にしないタイプなんです。むしろ張り切っちゃうぐらいで、お節介に思われる時もありますけどね」
不意に、後ろから声が聞こえた。
「誰がお節介だって?」
驚いて振り向くと、一人の女性が立っていた。
女性は、今一度「私がお節介だって?」と美香を睨みつけると、次の瞬間、弾けるような笑顔を見せた。
身長は、美香よりも僅かに低く見えるから、一六〇㎝台前半か。決して太っているわけではない。だが、恐らくスポーツで鍛えていたのだろう。すらりとした体型の美香に比べると、女性には失礼な表現かもしれないが、やや筋肉質の体型だ。
ナチュラルなショートヘアが、活発そうな雰囲気を醸し出している。
顔はと言えば、美香と同じように各パーツのバランスが整った美人ではある。だが、美香よりもさらに目鼻立ちがはっきりしている。私の勝手なイメージでそのまま表現すると、やや南国的な印象のある顔立ちである。
シャープなシルエットのパンツスーツに颯爽と身を包んだ隙のない立ち姿は、とても田舎にある造り酒屋の従業員には見えなかった。丸の内辺りのOLと名乗っても通用しそうだ、というのは褒め過ぎか。
「美香、久し振り! 高校卒業以来、ほぼ十年ぶりだね。懐かしい!」
女性がやや高めのよく通る声で叫ぶと、美香も興奮を隠せない様子で、普段よりも半オクターブほど高い声で答えた。
「南奈! 驚いた。全然、変わってない!」
南奈は、美香の言葉が終わるよりも早く、美香の体に跳び付いた。
「元気してた? 美香は、ちょっと大人っぽくなったね。私は、みんなに『全然、変わらないね』って言われるのに」
「そんな事ないよ。南奈もちゃんと大人っぽくなってる。ただ、その元気なところは昔のまま」
抱き合いながら、美香がふと、こちらに視線を向けた。私と矢永の存在を思い出したようだった。美香は、少々恥ずかしそうに南奈を引き離すと、小さな咳払いをした。
「こちらは、私の高校時代の友人の結城南奈さんです。今回の取材では、窓口役になってくださいます」
「初めまして。中浦酒造で広報を担当しております、結城南奈と申します」
南奈は、私たち二人に向かって、明るくはきはきとした声で挨拶しながら、軽く頭を下げた。
「こちらは、私の会社の先輩の山際さんと、今回記事をお願いするライターの矢永さん」
美香の紹介を受け、南奈は名刺入れから取り出した名刺を、私と矢永に手渡した。私は名刺を持ったまま、何気なく南奈を眺める。
私の視線に気づいた美香が、悪戯っぽい口調で言った。
「いくら南奈が美人だからって、見とれ過ぎですよ。ついさっきまでは、グアム、グアムって機嫌が悪かったのに、今は鼻の下が伸びてるじゃないですか」
「何て事を言うんだ。いくら友人でも、そんな冗談は失礼だろう」
私は、思わず顔を赤らめながら、慌てて取り繕う。
「南奈、山際さんが、貴女を美人だって褒めてるわよ」
美香が厭らしい笑顔を浮かべながら、南奈に余計な話を振った。
「有り難うございます! あまり美人なんて言われた経験がないので、とても光栄です! 山際さんも素敵です!」
南奈は大きな声で返事をすると、ぺこりとお辞儀をした。
素敵などという、いい歳をしたアラフォー男の私にとっては絶滅危惧種にも近い言葉を不意に浴びせ掛けられ、私は柄にもなく照れた。一方の南奈は、頭を上げると、私の動揺に気づく素振りもなく、右手で隣の駐車場の方角を指し示した。
「あちらに車が止めてあります。どうぞお乗りになってください」
美香と矢永は、運転席のドアを開けると、南奈に続いて車に乗り込んだ。私も、動揺を気取られまいと要らぬ気を遣いながら、よろよろと三人に続いた。
*
南奈が運転するワゴン車は、海沿いの国道五十七号線に出る。そのまま右折し、右手に山を、左手に海を見ながら南の方角へと進んでいく。そのまましばらく進み、再び右折すると、海を離れて内陸へと入った。
「会社は、駅から車で三十分ほど掛かる山の中なんです。不便でしょう。昔は、もっと近い場所まで島原鉄道が通ってたんですが、赤字を解消するとかで、さっきの島原外港駅から先は、十年近く前に廃線になっちゃって。ねえ、美香」
「うん、そうね。でも、私はその時もう引っ越してたから、ニュースで聞いただけだけで、詳しい内容はよく知らないんだ」
美香の言葉を遮るように、後部座席の矢永が口を開いた。
「会長は、突然、亡くなられたのかな」
南奈は、ちょっと不思議そうな表情で、バックミラー越しに矢永へと視線を移す。
「はい。一ヶ月ほど前に、ご自身のお部屋で突然、倒れられて。長女の樹希さんが見付けてすぐに手を施したんですが、間に合わなくて」
「ニトロは常用していたのかな?」
驚きの表情を浮かべた南奈の視線が、バックミラーの中の矢永を捉えたまま、一瞬だけ静止した。
「ええ。でも、どうしてそれを……」
置いてけぼりになるのを恐れて、私は無理矢理、会話に割って入った。
「ニトロって、ニトログリセリンか。心臓病の発作を抑えるという」
「その通り。もっとも、重篤な心筋梗塞の患者は、服用を禁止されている場合もあるがな」
矢永の答えに、一度は「なるほど」と納得した。だが、問題が全く解決していない事実に気付き、再び矢永に問い掛けた。
「だから、今の会話でなぜ心臓病という話になるんだ。横で聞いていたが、流れが唐突過ぎて、全く理解できない」
「私もです。どうして心臓病ってわかったんですか」
助手席から後部座席に向けて身を乗り出しながら、美香も興味深そうに矢永を見詰めた。
「簡単な話だ。日本人の一般的な死因は、悪性新生物、つまり癌と心臓病、脳卒中、肺炎の四つが、全体の三分の二を占めている。突然、ばったりと部屋で倒れたという話なら、恐らく癌や肺炎ではない。とすると、心臓病か脳卒中の可能性が高い」
「俗に四大死因と言われる疾病だな。確かに、癌や肺炎の場合、突発的な発病や発作は考え難い。でも、そこからどうやって心臓病に絞り込んだんだ」
私は自分なりに分析を試みたものの、答を見出すことができず、解説を矢永に委ねた。
「やれやれ。だから君は、周囲からへっぽこ編集者などと揶揄される結果になる。考えてもみろ。もし心臓病なら、発見したその場ですぐに救命処置を施せる。具体的には、人工呼吸や心臓マッサージなどの心臓蘇生法、もし可能ならばAEDによる処置などだ」
私はむっとしながらも、矢永の推論に対する興味から、黙って耳を傾ける。
「一方、脳卒中だったら、救急車が到着するまで素人にできる手当は基本的にほとんどない。だから、心臓病の可能性が高いと判断した。もし、心臓病の発作が以前からあったのなら、多くの場合ニトログリセリンを常用しているはずだと考えたまでだ」
「なんだ、そういう種明かしか」
私が、まるで糸が切れた操り人形のように、どさりと座席に凭れ掛かる。一方で、南奈は感心したように口を開いた。
「凄いですね。部屋で突然、倒れたという話だけで、そこまでわかるなんて」
車は、いつか平地を抜け、谷合を縫うように走る山道に差し掛かっていた。外の景色に目を遣るでもなく、矢永は答える。
「わかったわけではない。それぞれの情報から、可能性が高いと考えられる選択肢を選び出し、それを、もっともらしく組み合わせたに過ぎない。推測と自慢するほどのものでもない。謂わば、はったりだ」
「そんなもんかねえ。もし、それがはったりなら、世の中の警察官や検察官、裁判官は、皆はったりだけで生きていることになる」
伸びをするように両手を頭の後ろに回して天井を見上げながら、私はことさら、大きな声で独り言ちた。
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