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離したくない。
もう、離せない。
なんでこんなに好きになってしまったんだろう。
彼女の柔らかい肌に唇を這わせ強く吸う。
「こら、痕つけんな」
ペシっと俺の頭を叩いて、輝流が俺を押し返す。
「今、他に誰もいないんだろ?」
「まぁ、そうだけど」
「なら、いいだろ」
彼女の返事を待たずに再び肌へとあてる。
ふにゃっと柔らかい肌は、本当にほかの誰よりも気持ちよかった。
内ももまでおりて、そっと撫でるとビクンと身体がはねた。
なんだか不意に噛みつきたくなる。
「いっった!!」
その言葉と共に、俺はベッドの下へと蹴飛ばされた。
相当痛かったのか、ベッドの上で輝流が噛まれたところをさすりながら睨んで来る。
「陸人…お前!」
枕が飛んできた。
「ごめん!痛かったよな?!」
俺自身もなんで噛んでしまったのか分からない。
「もう、終わり!」
そう言って布団を体に巻き付け俺の部屋を出ていった。
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