10
なんてことを思い出しながら、じっと陸人の顔を見る。
「俺は、ずっとこうだよ?」
崩れかかった表情が、元に戻る。
「…厚化粧ババァが…」
ボソッと呟いて、片側の口角を上げて陸人を挑発した。
見開いた目は、もう観念したのかすっと細くなった。
「はぁー。どこで見てたんだよ?リンダ」
明らかに声と口調が変わる。
「秘密」
こみ上げてくる笑いを抑えて、ふと花純をみると、
「もう!二人して花純の知らない話しないでよ!」
膨れた花純が、陸人を睨んでいた。
「輝流は、花純のなんだからね!」
フンっと、鼻息を荒くして言った言葉に教室がざわついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます