12
「…んっ…」
太陽が少し沈みかけ、部屋の中が赤色に染まる。
「相変わらず、綺麗な体してんね」
合わさった素肌から伝わる陸人の熱が心地よい。
「よく言うよ」
伸ばした手で彼の髪に触れ、引き寄せる。
誰にでも言ってるくせに…
耳元で呟いた言葉に、ピクりと体を強ばらせ、
「んなことねぇよ」
少し苛立った顔になる。
「マジで俺ら付き合わねぇ?」
最中にこんな事言ってくるなんて、珍しい。
「彼女とかほかの女全部切ってから言え」
キスしようと近づいてきた顔を押し返す。
…切る気もないくせに。
「…わかった」
その言葉を最後に、陸人がスイッチが入ったのか、朝まで離してくれる事はなかった。
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