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「…んっ…」

太陽が少し沈みかけ、部屋の中が赤色に染まる。

「相変わらず、綺麗な体してんね」

合わさった素肌から伝わる陸人の熱が心地よい。

「よく言うよ」

伸ばした手で彼の髪に触れ、引き寄せる。

誰にでも言ってるくせに…

耳元で呟いた言葉に、ピクりと体を強ばらせ、

「んなことねぇよ」

少し苛立った顔になる。

「マジで俺ら付き合わねぇ?」

最中にこんな事言ってくるなんて、珍しい。

「彼女とかほかの女全部切ってから言え」

キスしようと近づいてきた顔を押し返す。

…切る気もないくせに。

「…わかった」




その言葉を最後に、陸人がスイッチが入ったのか、朝まで離してくれる事はなかった。


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