※ ならぬことは、ならぬのです——大人の条件
会津藩の藩校「日新館」で学んだ6歳から9才の幼子が残した掟。
最後につく、この 「ならぬことは、ならぬのです」は、深いな——、と思う。
要するにだッ あかん、もんはあかんねん——。大阪のオカン風に言えばこうなる。世の中、こういうのがたくさんある気がする。
理詰めで説けない、機微のようなもん。
——なんでやのん?
——あかん、もんは、あかんねん。
——いみわからんッ!
——そのうち、わかるようになるわいッ
そ、そのうちわかる……、っていう社会の冷たい掟っていうか、特に日本人にしかわかり得ない「根底的な掟」みたいなもんです。
しかし、最近、この「あかんもんは、あかん」を言える大人が少なくなった気がする。
——あかん、もんは、あかんねん。
と言い放つににも、それなりの心構えというか、覚悟が必要なのです。そこはほれ、雰囲気というか気配で分からせる、みたいな、やつかな。
それができない大人が増えた。だから、子供がまっすぐ育たないのかもしれない……。
大人には、大人の覚悟と矜持が無ければ、子供は叱れない———。
「ならぬことは、ならぬのです」を詠むたびにそれを想う。
しかし、それは難しい……
大人も生きるのが辛い社会になりすぎたのかな。
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