※ 大阪人の運転マナーが———悪いのか?

 大阪人の車運転のマナーが悪い———らしい。


 大阪人である私には「普通」やん——と思えど、他府県の方々からすればそれは「粗暴」極まりないらしい。

 っていうか、大阪じゃ「黙って」たら後手引くばっかりで置いてけぼり食らうんで、そんな甘ちゃんちゃんでは公道を走れないという事情もあるのだ。


 一時期「大阪泉ナンバー」はその「凶悪、凶暴性」の代表のように扱われていた。何を隠そう私の車も「泉ナンバー」だった。

(今現在は知らんよ——あ、わたし、今、タイに住んでますんで、はい)


大阪人の場合は信号待ちにおいて歩行者も車も単車も皆、前を見ていない。左右の(反対車線)の信号しか見ていない———失礼極まりない表現だ(笑)


 ———ちゃんと、見とるわい!


 そう、「前も」なのだ(笑)


大阪では交差点で待つ車はさながら競馬G1レースの出走前「ゲート」みたいになってますよ。


 昔、地方に営業車で営業に出かけた時、地方の車の「ノロノロ」運転さにはイライラさせられたもんだ。そんなだから、あながちご指摘にハズレはないのだけど、何せ大阪人には当たり前のことで、大阪に居れば麻痺しちゃうのですよ。


 そんなですから、「泉ナンバー」見て避けてくれたり、間に入れてくれたりと、意外と「特典」がある(笑)


 そんな私が、「大阪育ちのドライバー」であって良かったなって思うのが、今住んでるタイはバンコクで車の運転をする時だ。


 タイはバンコクの「公道」ははっきり言って無法地帯だ。後ろから、横からブンブンとバイクが入ってくるし(ハエのような数)、おまけに前からもバイクは来る。車線変更だって指示器点灯なしで、なんて普通だし。

 制限速度40kmの公道を80kmで走るのも普通だし———


 こんなとこで「普通」の運転してたら、いつまでたっても目的地に辿り着けやしない。以前、鹿児島県のど田舎に住む知人がバンコクにやって来たのだが、どうしても車を自分で運転しなきゃならないことがあったんだけど、彼は頑なに拒んだね


——お願いです。無理です。なんでもしますから、運転だけはご勘弁を


 ってな感じで泣いて私に頼みましたね(笑)


 私なんか、赴任(タイ駐在員として目下働いてます)最初の日から何の問題もなく運転してましたけどね。

 ですから、彼の「泣いて懇願」を見て、思った。


ああ、「大阪人ドライバー」でよかった〜〜———と。



大阪人の粗暴さも時には役に立つんですよ、みなさん!(声高らかに)



大阪「泉ナンバー」は世界に通用します(笑)



 そういうのって、いいことなのかな?——— と、冷静に言うのはナシで、よろしくドウゾ…………。

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