※ 流行語———「死語」と「禁句」

「死語」やな、それ———って言われると、悲しいもんである(笑)


 それは、自分のボキャブラリーの中から、今この場面で、使ってもいいよ、使えるよ——って脳が判断して口に出した「指令」の言葉なんで、それを「死んだ言葉」と否定されると、それはかなりキツイもんがある。


 時は、流れている———。


 その一言だけでは救われないような、疎外感である。


 昨今、かの天才棋士「藤井聡太」くんの言葉で「望外」とか「僥倖」とかが流行語になりつつあるらしく、年末、清水寺のエライお坊さんが、この二文字を書いたとすれば、藤井くんが何かまたどえらい記録を打ち立てたか、偉業を成し遂げたときだろう。


 そんな高尚な言葉は小生のような凡人が普段使うこともないので、どうでもいいのだが、数日前に女優の常盤貴子の出演している映画(ドラマ?)を見ていて、ふと思った(思い出した)言葉がある。


 ボインやな〜 ————、である。


 ボインですよ? ボイン。

 知ってますか? 聞いたことあるでしょ? みなさん。ちょっと趣を変えて言うなら、「デカパイ」か。まっ、どっちもセピア色した感は否めないが(笑)


 今風に言うと、どうなん。


 巨乳—————か。貧乳に対する、巨乳。


 さて、このボインで遡るようにして蘇って来たのが、月亭可朝、っていう芸人さん。ギターを持ったメガネかけたおっちゃん。月亭八方のお師匠さんだったかな?


 =ボインはぁ〜〜♩赤ちゃんが吸うためにあるんやでぇ〜、お父ちゃんのもんとちがうのんやでぇ〜♫==


 って歌詞で始まる「歌」で昔一世風靡しました(昭和の時代真っ盛り)


 ってなことで、彼の歌で、巨乳は「ボイン」で貧乳は「コイン」で無いのは「ナイン」って歌っている。

 これ、今、歌ったら流行るだろうか、とか思った(笑)


 放送コード云々っていうより、セクハラの咎で総スカん食いそうだな。


 けど、何気に思うんだけど、昔の言葉ってそこはかとなく可愛げというか「思い」が込められていたような気がするんだけど———。


 キチガイ——って書いたり、言ったりするだけで各方面からお咎めを受ける時代。そんな時代だけど、ほんまに「キチガイ」みたいなこと多いと思いませんか? そんなんに伏字使って書くのもなんだかオカシイ気がする。


 キチガイ=気が狂っている。気が違う(正気じゃない)——のだ。


 ボインはもはや「死語」だってのは認めるけど、キチガイを忌避して「禁句」にするのはなんかオカシイと今でも本気に思う小生です。ご異論は承りますが、言葉を「制限」することが、それそのものが「差別」だって議論もあるんだけど、小生としてはその議論までも「アホくさ」って思うのだ。

 いつから、こんな風になったんだろうね。昔のバラエティー番組とか映画とか、そりゃもう「無茶苦茶」な言葉が飛び交ってましたよね。

 そんとき、それを咎めるような運動とか無かったし。


ってなことで、小生は「死語」はたくさん知ってますし、今現在では忌避「禁句」もたくさん知ってます。


 なんか、もんくあるか?———


———要は、時代に取り残されているんやで、君ッ!! 


 ってのは、小声でお願いしたい。


 小生はガラスのハートなので(⇦ これ、、、もなんかねwww)

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