※ 博打考察——【宝くじ】は死ぬ前に……
私は、博打というものが、好きだ———。
根っからの、博打好きというのか、勝った、負けたの世界が好きなのかもしれない。もちろん、そこには金が掛かっているので負けることは、悔しいという精神的ダメージ以上に、金に困る、という現実問題を突きつけれることになる。
私の、博打人生は高校に入学した時から始まる。
大阪市内の高校だったので、学校帰りに「パチンコ」通い。ちなみに私の通った高校は当時としては珍しい「私服」であった。
結果、よく負けた——。
その悔しさをバネに、パチンコ台の釘の見方など必死で探求した。その結果、浪人時代には「天王寺」のパチンコ屋では結構勝てた。それでも、勝率は5割を超えるか超えないか、というものだった。
とにかく、勝負ごとは熱くなると負ける、とは昔からの金言なのだが、当時の勝率5割の世界で、負ける時の額が勝った時の額を上回ることが多かったので、合計収支という意味で言えば、浪人時代もマイナス(負けてる)だった。
パチンコ以外では、競馬、競輪、ボート、麻雀……、博打と呼ばれるものは一応すべて手をつけた。
結果、麻雀以外の博打は全て負けていた——。
麻雀はおそらく、8割以上の勝率で収支も大きくプラスしていたように思う。お陰で、大学時代、社会人時代と小遣い稼ぎになった。
この結果を見て、ある時、私は達観した。
「胴元」のあるギャンブルは絶対勝てない——、と。
胴元、つまりは主催者、店、のことだ。彼らは我々、賭けをするものから戦うまえからピンハネしてるのだから、そりゃ勝てるはずがない。
どういうことかと言えば、全ての胴元があるギャンブルというのは、その胴元が勝ち儲かるシステムが最初から設計されているわけで、掛け金の総額から頭から何割かの「経費と収益」を天引きした残りを、賭けるものたちに分配しているのであって、当然のことながら、全員に収益をもたらすシステムになっていないのだ。
だから、ヤメタ。
胴元のあるギャンブルから足を洗ったのだ(暇つぶしに行く、することは今でもあるが、勝ち逃げすることしか考えていない。つまり勝ったからと行って、もう一度、明日も……ということはしない)
で、一番タチの悪い、ギャンブル——、ってなんだと思います?
そそ、【宝くじ】です。
あれは、凶悪やね。一等、何億が何本、とか煽って貧乏人、庶民から金を巻き上げるお上認定の博打だね。そもそも、お金持ちは「宝くじ」なんて買わないから、いつだって損をしバカを見るのは貧乏人だけなのですよ。
で、私は、【宝くじ】は絶対買わない。(正確には、買わなくなったが正解)
確か、ピンハネ率では、他のギャンブルに完勝してたはずです。
で、現在の私の博打に対する達観を申し上げますと———
自分の頭と、アクションが直接影響を与えるギャンブル(麻雀や将棋など)以外は、収支で勝ちは絶対ないという信念を持つようになった。
*将棋:将棋をギャンブルの対象にするのか?とお叱りを頂きそうですが、ちゃんと将棋で生計立ててる人だっているのだ。真剣師——って呼ばれる将棋指しのことで、賭け将棋を生業にする人のこと。
博打嫌いな人、根っから博打が向いてない人には、何をアホなことをつらつら、言うとんねんと、おっしゃるやもしれませんが、あと数年もすれば、大阪にも東京にも「カジノ」ができるんですよ。それも政府(お上)公認の。
物珍しいから、行ってみよっか———、とか夢々、思うべからずですよ!!
あれだって、政府(自治体)が「胴元」なんです。勝てる道理がないのだ。
こんなヤクザに誰が育てた、ってくらい博打好きな私が言うのだから間違いないっすよ(笑)
あ、もう一つ、親父(オヤジ)が教えてくれた博打から学ぶことあります。
博打もできんようになったら、あの世行き、じゃ———デス
うちの親父、博打(競馬)出来なくなってから、三ヶ月で死にました。逆に言うと、死ぬ三ヶ月前まで、好きな競馬やってたんですよ。
それは、それで、本人は幸せやった、と思います……。
そんな親父の血を100%引き継いでます、この私は死ぬ前の三ヶ月、何をやってるんでしょうかね。
入院患者相手に、賭け麻雀? 賭け将棋?……
否ッ!!,,,年金、有り金
つくづく、アホだ(笑
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