第23話 猫に危険な植物と食べ物
昔実家にいた猫にはしょっちゅう(ちくわ)や(煮干し)などの人間の食べ物を与えていた。焼いた魚に「味がなくてかわいそう」と母は醤油までかけて「ダメダメ、塩分多すぎですよ」と獣医に注意されたこともあった。
もう少し前の時代は猫はおかかメシ、犬は味噌汁ご飯が当たり前だった。これでは栄養が偏りすぎるし、味噌汁にはネギが入っていたことも多かっただろうと思う。犬にはネギ系は毒なのだ。
それから当時は誰もがそうしていたように猫は夜には外に出していた。
無知というのは恐ろしい。 7年前にコタロウとチャチャを飼い始めてから初めて知ったことがたくさんあった。猫はミルク(牛乳)を飲むものだと思っていたし、外に出すものだと思っていた。牛乳は猫には消化できないのでお腹を壊す。とか人間の食べ物は塩分が多いので与えない。と本を読めば読むほど驚いた。
完全に室内飼いというのはアダプションの契約書にも書かれていた。その時に『猫に良いこと、悪いこと』を聞き、あまりにの自分の無知さに驚き本を数冊購入したのだった。
そして猫に危険な植物や食べ物が多数あることを知った。
私は観葉植物や花が大好きでたくさん家に飾っていたのだが、猫を飼いだしてから諦めた。すべての花や植物が危険というわけではないけれど危険な植物は700種類もあるそうだ。これはネットに写真付きでも紹介されているので、猫を飼っている方は調べてみて欲しい。
バラは大丈夫なので時々飾っているけれど、よく添えられているカスミソウはNGだと書いてあった。チャチャというハカイジュウがいるので違う意味で危険なので絶対に乗らない場所に飾る。観葉植物も危険ではないものを飾ろうと思っているが、こちらも違う意味でハカイされそうなので考え中だ。
それから食べ物もたくさん危険なものがある。 犬と同じくチョコレート。それから玉ねぎ。特にダークチョコレートは一口でも猛毒なのだそうで、ダークチョコレート大好きで毎日食べる私は落とさないように気をつけている。
意外だったのがぶどうとレーズンだ。 レーズンは夫が朝のシリアルに入れて食べるので、これも気をつけている。
コロンって落としそう。 コロコロ転がるし、喜んで遊びそう。 そしてパクって口に入れそう。
ぎゃ~~~~~。もし知らなかったら……なんて恐ろしいことだろう。
チャチャはなんでも口に入れてしまう。まだ子猫の頃に雑誌についていた輪ゴムを口で引っ張ってビーンビーンとならしていた。これがチャチャのギターの始まりだと思う。
ビーン、ビーン、ビーン。 バチン!
「切れちゃったよ」と大笑いしていたら、なんとむしゃむしゃと食べてしまった。
「うわああああ~~」この時も大騒ぎになった。ネットで調べると誤飲はとても多かった。最悪の場合は開腹手術をしなければならない。出てくるのを待ったが、見かけなかった。あれから7年たった。今のドクターに相談すると『絶対に出てるわよ~出てなかったら大変なことになるからすぐにわかるわよ』と聞き、あらためて気をつけなければと強く思った。
そして私が最も意外だったのがアロマオイルだ。 自然なもののほうが良さそうなのに、アロマがダメなのだという。アロマセラピーにエッセンシャルオイルを使うのだが、エッセンシャルオイル(精油)とは、ハーブなどの植物の有効成分を抽出した揮発性のオイルのことで純度100%のものだ。人間を癒やすこの香り。特にティートゥリーとラベンダーがダメなのだという。
これは知らなかったのでとてもショックだった。
猫に対するエッセンシャルオイル(精油)の有害性が疑われたのは1990年代の初頭で、ティートゥリー配合のシャンプーやノミ防除用商品を猫に対して使用した後に具合が悪くなるケースが多発した。
その後もアメリカのNational Animal Poison Control Center (NAPCC)(動物中毒事故管理センター)には、ティートゥリーによる猫の中毒事例の報告が続き、そのほとんどは高濃度でティートゥリーが配合された商品を皮膚に対して使用したケースだった。
ティートゥリーはノミの駆除に効果があるので犬や馬のシャンプーにも多く配合されているらしいが、ネコ科の動物に使うと毒になるそうだ。
まだ子猫の頃に家にディフューザーという芳香剤が置いてあった。これは本物の精油ではなく安い芳香剤だったからまだ良かったのかもしれない。
精油の事を知ってから芳香剤は置かないことにした。家の中が少しくらい臭くなっても(まあ、それもちょっと嫌だが)尻尾の生えた家族の健康のほうがうんと大事なのだから。
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