概要
生まれた以上は、生きねばならないのだ。
秦(シン)の始皇帝の長男・扶蘇は儒教を愛する温厚な皇子であったが、その性質ゆえに厳格な父との確執は避けられない運命にあった。その相剋の果てに扶蘇が見たものとは何か?
『易水悲歌』https://kakuyomu.jp/works/1177354054880623077 の続編にあたる作品です。単体でも読めますがこちらをお読みいただければより楽しめるかと思います。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!巧みな語りを楽しむ
先の諸著作からでも感じるけれど、左安倍虎さんが描く物語はスッと入ってくるようにわかりやすい。特に初めて知るような人物の登場時における、決して説明臭くなく、それでいて曖昧過ぎない適度な距離感でのさりげない語りの巧みさなどはほとほと感心してしまう。
この小説「崑崙仁帝」でも作者による上記の手腕は発揮されており、それぞれのキャラクターが個別の姿を描けるように丁寧に描き分けられている。完結していないのは悲しいけれども、それでもキャラクター達が生き生きと動き回っている様を見るだけでも楽しいものがある。個人的には決して強くないのにへらず口を叩く陳勝は大分お気に入り。
また途中話数で作者の著作を読んでき…続きを読む