概要
直線距離にして縦横約30kmの範囲に広がる超巨大地下迷宮だ。
そこにはARC《アーク》と呼ばれる人を喰らうクリーチャーが巣くっている。
そして日夜、若きAROUSER《アロウザー》と呼ばれる冒険者たちが、ARC《アーク》から人間たちの領土を取り返すために戦いを続けているのさ。
……え? ゲームの話だろうって?
ああ、そうさ。
ただし、【拡張された現実】のゲームだ。
そこには、本物の死さえ介在する。
ダンジョンは、実在するんだよ。
……場所?
アハハ! 実は、目立つところにあるぜ。
それは日本の真ん中も、ど真ん中。
Tokyoの地下に存在するのさ……。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!右手に勇気、左手に大切なものを握りしめて――全てを守り抜けっ
突如として拡張した現実――ゲーム世界AROUSE《アロウズ》。
仮想でありながら実態をもったARCというモンスター。そして、抗えるのはAROUSER《アロウザー》と呼ばれる者たちのみ。
ゲーム系ライトベルの王道中の王道の出来ながら、その完成度は高く、オリジナリティも詰まっている。東京の駅を『ダンジョン』に見立てて攻略していく様子は、誰しもがワクワクしてしまう素晴らしい設定だ。そう、東京の駅はまさしくダンジョンなのだ! 田舎者たちは、さぞ迷いに迷うことだろう。(都民の僕も迷います)
僕がこの作品で一番素晴らしいと感じたのは、物語の完成度。物語の中の設定を最大限に活かし、丁寧に伏線を張って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦う女の子が超かっこいい!
地下鉄がダンジョンで、仮想現実の戦い? 解説だけで尻込みしかけたけど、SF音痴&超怖がりの私にもきっと読み易い筈だ、と作者への絶対的信頼感がカーソルを前に進めてくれた。
一気に読み終えると、心地よい風が吹いて行く。
まだ第一部で、大切な人を救出する任務は残っているが、ここまでほんとによくやった、と登場人物たちを心から労いたくなる。自立して、大切な人たちのために戦う女の子の話は、やっぱり好きだ、大好きだ。
カッコいいし、じーんと来る。
既に多くの文才に溢れたレビューが画面を覆い尽くしているので、優れた分析と評価はそちらにお任せして、私は勝手カンソウだけ置いて行くことをお許し頂きたい。
本作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!東京地下鉄《ダンジョン》こわい
虚構が入り混じった現実世界にて、東京を取り戻すべく主人公たちAROUSER≪アロウザー≫がモンスター《ARC》に立ち向かう! その肉体と魂をかけて! そして、虚構と現実の間にあるTYOKYOで、主人公がみる真実とは?……というストーリー。
ちょっとした行動描写や戦闘描写がいい感じに光っている。想像しやすく、緩急などの勢いも十二分にある。東京に行ったことがない人間でも、なんとなくイメージ像が出来上がる。これだけでも、シビれる感覚がある。
しかし。
この物語はそれだけではない。これは主人公の陽那とその魂を賭けた戦いである。彼女と妹の心理描写もぐっときた。
伏線や盛り上がりもしっか…続きを読む