右手に勇気、左手に大切なものを握りしめて――全てを守り抜けっ

突如として拡張した現実――ゲーム世界AROUSE《アロウズ》。

仮想でありながら実態をもったARCというモンスター。そして、抗えるのはAROUSER《アロウザー》と呼ばれる者たちのみ。

ゲーム系ライトベルの王道中の王道の出来ながら、その完成度は高く、オリジナリティも詰まっている。東京の駅を『ダンジョン』に見立てて攻略していく様子は、誰しもがワクワクしてしまう素晴らしい設定だ。そう、東京の駅はまさしくダンジョンなのだ! 田舎者たちは、さぞ迷いに迷うことだろう。(都民の僕も迷います)

僕がこの作品で一番素晴らしいと感じたのは、物語の完成度。物語の中の設定を最大限に活かし、丁寧に伏線を張って最後まで読者に物語の楽しみを提供している。長編で使えるネタを僅か三万字程度に凝縮したと言っても過言じゃない!

そして、戦闘で使われる数々の武器やギミックはとてもビジュアル的であり、動いているところを見てみたいと思わせる! 「――インパクト・ショット!」

まぁ、コンテスト終了の数日前にエントリーした遅すぎる作品なので、読者選考は通らないと思うが――ぜひとも編集のピックアップで生き残ってほしいと思う。

見せてもらおうか――

ベテランAROUSERの実力とやらを! にっこり

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