東京地下鉄《ダンジョン》こわい
- ★★★ Excellent!!!
虚構が入り混じった現実世界にて、東京を取り戻すべく主人公たちAROUSER≪アロウザー≫がモンスター《ARC》に立ち向かう! その肉体と魂をかけて! そして、虚構と現実の間にあるTYOKYOで、主人公がみる真実とは?……というストーリー。
ちょっとした行動描写や戦闘描写がいい感じに光っている。想像しやすく、緩急などの勢いも十二分にある。東京に行ったことがない人間でも、なんとなくイメージ像が出来上がる。これだけでも、シビれる感覚がある。
しかし。
この物語はそれだけではない。これは主人公の陽那とその魂を賭けた戦いである。彼女と妹の心理描写もぐっときた。
伏線や盛り上がりもしっかりと、30,000字前後でうまく収めた作品に仕上がっている。
気になった方は、ぜひご一読を。
(余談:
東京の路線図がすでにダンジョンだと思う田舎者(私)は、「本当にダンジョンにしやがった……!」と震えずにはいられなかったです。東京こわっ)