夢見里 龍

街では邪教が蔓延り、生き返った死人がひとを襲う。 黒魔術研究会の慰安旅行帰りに死んだ母が生き返り、養母を食い殺した。触手が生えた肉塊のような妹を連れてきた。 健康診断では未知の内…

コロナ禍明けの初海外は台湾旅行にしました。 親日で日本語が通じる、食べ物がおいしいという事前情報は本当なのか。 筆者が体験した情報を書いていきます。行った先の観光情報よりも立ち回…

『照国秘めごと宮廷物語』 武力精神力共に最強女が、王宮の闇をねじ伏せていく。 生まれながら、その存在すら消されていた娘は、密かに暗殺者の元で育ってられていた。 存在を不要とさ…

いつも見かける女の子。 お地蔵様の前で体育座りをしている女の子。 あれは、多分神様だ。 だから、友達になろうと思った。

何の曰くもない和風家屋を改造したスタジオハウスで行われた巫女ものAV撮影、のはずだった。 関係者が次々と不審死し、監督の首には蛇のような痣が浮かび、女優は和室を這いずる女の悪夢に…

浅海蒼輔の大学の後輩・犬神真偽は、最悪のトラブルメーカーである。彼女が浅海を連れてフィールドワークに向かう先は、ことごとく曰く付きの屋敷だの宿だの因習村だの……とにかくろくな場所…

『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中！　月給十五万〜　※住み込み必須』 実母のせいで最悪に詰んでる俺の人生は、めちゃくちゃなマンションに住むことで何とかつながった。 入…

匿名短編コンテストシリーズの番外イベントです。 匿名でキャラクターを募り、リストから自由にキャラを選んで、これも匿名で恋愛短編を公開！ 最も愛されるキャラは誰か！？ 【スケジュ…

ちょっとヴィトゲンシュタインに寄り道してから戻ってきます。 仏教最古の経典ダンマパダを毎朝六時、切りがいいところまでさくさくっと読んでいくやつです。私訳－パーリ語経－英訳－漢経…

※書籍化しました！　『わたしと一緒にくらしましょう』に改題のうえ、2024年10月30日発売※ シングルマザーになって戻った実家が事故物件になってた話です。 なお、こちらの作品と…

赤にまつわる短歌です。

匿名短編コンテストシリーズの小規模スピンオフです。 今回のテーマは「主催者の苦悩」です。匿名コン主催者板野の苦悩でも、全く別の主催者の苦悩でも構いません。皆様のアイデアで存分に主…

幾多の獣を家族とみなし、社交界では「猛獣使い」と呼ばれる伯爵令嬢ルゥルゥに、呪われた第二王子ヴァリスとの婚約話が持ち上がった。ルゥルゥは母の影響で呪いに精通しており、ヴァリスの呪…

【初出：2019年、「ファミ通文庫大賞」応募作品】 【2020年1月（旧アカウント退会直前）時点での星：★498】 昭和19（1944）年、帝国海軍の若き士官・飛羽隼一は味方艦…

買い出しに出た先で、勇者が魔王を討伐したというニュースを聞くローリエ。号外新聞に描かれた人物画を見てときめくも、自分には縁のない人だと自嘲する。 何故ならローリエは、預けられた…

小説家を目指す、言一。 彼は書籍化作家である、夢里流に恋をした。 これは恋が導きだす、二人の作家の、運命の物語。

『その溺愛、過剰です!?』コンテスト参加作品――サルミン辺境伯家は貧乏だった。 そんな辺境伯家に生を受けたエリツィナの家族は、エリツィナが規格外の魔力保有者だったにも関わらず、王…

　女伯爵・アメリアはある日、炎に包まれ死んだ――。 時は流れ、20年後。 転生し、17歳となったアメリアはメイドとして侯爵家に仕えることに。 「ああ、やっと貴女に会えた！」 だが…

春夏秋冬雫（ひととせ　しずく）の前世は生贄王女だった。 『……ブリジット、愛している。誰よりも、愛しているよ』 転生した後も前世の記憶を持ち、毎夜、夫だった男の懺悔を夢に見る。 …

　妖精姫ウェルシェとエーリック王子の婚約に危機迫る！ 　グロラッハ侯爵家の長女ウェルシェは見た目だけならパーフェクト。だが、妖精のように可憐な外見に反して中身は利益重視の恋愛音…

ラウラは大商家・ロンバルディ家の長女。だが、父親の連れ子であるせいで、幼い頃から使用人同然の扱いを受けていた。 しかし、ロンバルディ家の経営は傾き、借金まみれになってしまう。 …

【週末金・土・日　定期更新】 天文部を舞台にした女子高生×ガールズラブ＝ｅスポーツ⁉　どうしてこうなった⁉ 舞台は都内の女子校、琴流（ことながれ）女学院の天文部。 主人公である鳴…

創作界隈を襲う未曾有のピンチ。 WEB媒体、宣伝媒体が受けるダメージは作家を直撃する。 それを救うのもまたWEB媒体！ 皆様の拡散力で作家を救って下さい！

作者非公開の匿名状態で、1,000～2,000字の開花ショタ(※)短編を書き、どの作品が一番キュンキュンしたかを読者投票で決める企画です。 ※友情と愛情の違いが分からず、"好き…

K県H市の小学校周辺に貼られた、女児の写真と「話さないで」の文字が貼られたポスターに関する記録の数々。 トリのぬいぐるみがほしいのでKAC2024お題「はなさないで」に参加しま…

お前がこれを読んでる頃、もう父ちゃんはこの世にいないだろう、なんて決まり文句は要らないな。 お前は俺と違って優しい子だから、「お前の親父の幽霊を見た」って噂を聞いて、こんなクズ…

　得体の知れない四十四の怪異を綴った短編怪談集です。基本的に『夜行奇談』と同じコンセプトですが、前作であったいくつかの反省点を踏まえ、今回は ・読みやすいように各話とも短くまとめ…

「まほろば水族館へようこそ」 館長の鮫島は丁寧にお辞儀をした。 航平と湊は小学校最後の夏休みの思い出に、海沿いにある廃校を探検する。月明かりに照らされた廃校に忍び込むと信じられ…

美しい叔母とは大きな窓ごしにしか対面できない。もう15年も。私が死んでからの15年。

第29回電撃小説大賞≪選考委員奨励賞≫受賞作『君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした』の続編に位置する物語です。 2024/05/26開始～06/02完結まで、毎日12:…

その巨人はあまりに大きくて、頭の方が霞がかかって見えない。 その巨人の身体はいわゆる人とはかけ離れている。 その巨人が何頭いるか未だに把握されていない。 その巨人の生態は何一つわ…

探偵さん、無学な下男の話などお聞き苦しいでしょうが、どうか三分間だけお話しさせてください。 若旦那様は犯人ではございません。五つからあの御方にお支えしている私ですが、決して庇い立…

5年以上前に詠んだ海の生命をテーマにした短歌の連作です。 拙い作品ですが、よろしくお願いします。 第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト参加中です。 2011.3.…

「お疲れ」 「え？」 　ジュースを差し出すと、一瞬キョトンとした顔をしてから、パッと目を輝かせた。 「やさしいじゃん！　ありがとな！」 　バイトをすることも彼が選んだことだから、…

マンションディベロッパーの営業として働く高瀬皐介は、 ある日モデルルームへ訪れた幼女に出会う。 『きよ ５才　あなたの子供です。よろしくお願いします。』 幼女が差し出した手紙に戸…

完全な立方体の館の前に またひとり、迷える意識が現れる。 館の主はおもむろに立ち上がる。 そしていつものように、声をかける。 「おい、お前――」

カクヨムコン9に寄せて書いた2000字くらいの短編ホラー小説です。 箱の蒐集癖のある、とある女の手記から始まるお話です。 お楽しみください。 二回読むといいかも？

長編版『ブックワームは書架に潜る』 https://kakuyomu.jp/my/works/16817330664718060701 はじめました！ 本屋《ブックストア》は不…

時は宋代、1082年。 長江流域の田舎「黄州」に、豚肉を商う少年がいた。 だが当時の中国では、豚肉は安価な平民の食べ物だった。 市場で豚肉を売る少年のところには、初老の男性がい…

１９世紀、女王の統治のもと繁栄する大英帝国。 ロンドンより離れた場所に存在する、エッカート侯爵家。 日本びいきの変わり者と評判の侯爵の城には、ある噂がある。 『エッカート侯爵家…

　宮殿の後宮《ハレム》の一角に、皇帝《スルタン》になれない皇子たちを幽閉する《鳥籠《カフェス》》がある。出られるのは帝位に就く時か死んだ時だけの実質的な牢獄の中、心身を病んで斃れ…

廃線となった田舎町の駅は、その役目を終えて取り壊しの危機にあった。 駅舎だけでも何とか残してほしいと、都会から青年が招かれ、喫茶店をはじめる。 しかし始めた『廃線カフェ』は閑古鳥…

主な産業は漁業、島民は皆釣内姓か砂噛姓、かつて人魚伝説があったという小さな島で暮らすための数々の手引き。 トリのぬいぐるみがほしいので短編部門に出します。ホラーです。因習島です。

　火の輪をくぐるライオンのように、強く勇敢であれたらーー。 　アヴリルは、どこにでもいる普通の女の子だった。少し違うところがあるとしたら、ボーイフレンドが絶えないこと。好きでも…

雨の日も風の日も晴れの日も どんな日でも 眺め続けているモノがいる あなたのお家の中にもいるかもしれませんね 第9回カクヨムWeb小説短編賞　中間選考突破作品です 1,500文…

ガトー殿下が愛してやまない婚約者イアリス・クームは学業優秀、品行方正な絶世の美少女。唯一の欠点は表情筋が死んでおり常に感情の読めない無表情であること。それゆえに彼女は『氷の令嬢』…

　子どもの頃、死んだらどうなるんだろう、って考えたことは何度もある。生きる目的とは何なのか、という問いとセットにして。死んだら無に帰すんだから、真面目に生きていても無駄じゃないか…

中学生になった辺りから、息子が顔を合わさなくなった。 「私」はそんな息子を見守りつつ、その日の朝もキッチンに立った。 そして私が目にしたものは、二つの弁当箱と―――― 母…