概要
俺を救ったのは、偽物の葬式で怪異を騙して弔う、全部が偽物の家族だった
「畳の上で家族に囲まれて死ねるような人生だとは思ってなかったけど、よりによって、こんな訳のわかんねえ最期かよ」
天涯孤独の青年・出淵恭二は金に困って応募した、山を掘り返すだけのアルバイトの最中、人間ではない何者かに襲われ、気がつくと生き埋めにされていた。
死を待つ恭二を掘り起こし、命を救ったのは、夜の山に霊柩車で乗り付けた、兄を名乗る男・平阪柊一だった。
「おかえり、じゃあ、俺たちの家に戻ろうか」
辿り着いた屋敷では、明らかに家族とは思えない喪服の集団が、空の布団と遺影を前に死者のいない葬儀を行っていた。
柊一は異様な光景に戸惑う恭二に告げる。
平阪家は古来、由縁も正体も不明な怪異を祓うため、偽の葬式と遺族で怪異を“非業の死を遂げた故人”として弔う「偽葬屋」の一族だった。
偽葬を行い続けな
天涯孤独の青年・出淵恭二は金に困って応募した、山を掘り返すだけのアルバイトの最中、人間ではない何者かに襲われ、気がつくと生き埋めにされていた。
死を待つ恭二を掘り起こし、命を救ったのは、夜の山に霊柩車で乗り付けた、兄を名乗る男・平阪柊一だった。
「おかえり、じゃあ、俺たちの家に戻ろうか」
辿り着いた屋敷では、明らかに家族とは思えない喪服の集団が、空の布団と遺影を前に死者のいない葬儀を行っていた。
柊一は異様な光景に戸惑う恭二に告げる。
平阪家は古来、由縁も正体も不明な怪異を祓うため、偽の葬式と遺族で怪異を“非業の死を遂げた故人”として弔う「偽葬屋」の一族だった。
偽葬を行い続けな
書籍化情報
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!このレビューはある愚か者の独り言です……疑似家族も兄弟もイイよね……
いやね、私ゃ木古先生のホラーなんて大ファンなんだから、読むつもりであったものの、読みたい物が山とある日々……しかし、書籍化され小俵マリコ先生の素敵な装画が公開されて、ホイホイ恭二と柊一の顔に釣られて一気読みした、愚か者の繰り言です……。
ホラーの世界を考える時、「幽霊や怪異の認知度はどの程度か?」「現実と同程度ならば、なぜ認知されていないのか?」「なぜ怪異は実際に害をもたらすのか?」という疑問が湧いてくることがあります。
以前、私は既存の宗教がそれぞれを鎮め守っているから――という仮説を立てたことがあるのですが、まあ色々とそれだとマズいなと悟って棄却しました。
そこへこの『偽葬家の一族』…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「領怪神犯」の木古おうみが放つ、大注目のホラーエンタメ最新作!
幼い頃に一家離散し、親代わりの祖母とも死に別れた天涯孤独の青年・出淵恭二。
生活に困窮した恭二は、山で穴を掘るだけで日当十万円というバイトに参加するが、突風と共に現れた「なにか」によって、土中に生き埋めにされてしまう。
酸欠で意識も朦朧とし、死を意識したそのとき――穴の上から恭二を覗く、喪服姿の奇妙な男女を目にする。
2人はなぜか、初対面のはずの恭二を「弟」と呼び、強引に彼ら“平阪家”の一族が住まう家へと連れていく。
そこには、恭二の「祖父母」と「父母」だという、全く見知らぬ怪しげな人々が待ち受けていて……?
由縁不明の怪異を葬るための拝み屋的集団“偽葬家”に招き入れられた青年が、謎めいた…続きを読む






