アリムラA

文明が崩壊し、あらゆるものが失われた世界で、リトル・ロスコー・アンダーソンは孤独ながらも逞しく生きていた。 ある日リトル・ロスコーは、彼を慕うみなしごに、彼の秘密を打ち明ける。 …

親友が死んだ大雪の日から、その足跡は、ハンスの後ろをずっとつけてくるのだった。 ミトラと呼ばれる不思議な生き物が跋扈する世界。 ハンスは拾い子であるレオと共に、貧しい生活を送っ…

ママの作るお菓子は絶品だ。特に、いちごのタルトレット。 お友達と一緒にタルトレットを作る。今までに食べたどんなお菓子より美味しい、 とっても美味しいタルトレット。 だって、愛情…

とある自主企画のために書いたものです。 詩のようなもの。

重くないと眠れない男の話。

終わった世界でソロ終活する話。 KAC20219、応募作品。

ただの独り言。 KAC20216応募作品。

王都に四人いるギルド長のうち、最も影の薄い男、リーン＝ナーグマン。 彼のギルドには職員が少ない。 予算もなければ、所属する探索者もごくわずかだ。 だが、彼の下には彼を慕う者たちが…

同じ小学校から行く子は一人もいない国立中学校になんとか合格した人見知りの柚子。 受験が終わってやっと遊べると楽しみにしていたのに、卒業を前に小学校が休校になってしまった。 や…

町家暮らしとエルフさん－リノベしたら庭に－に登場する料理のレシピを紹介するエッセイのようなものです。 © 2020-2021 FUKUSUKE.

日常を思いつきとともに書いています。 タイトルから気に入った日を読んでね！

天体観測がしたいなーという詩です。縦組み閲覧を推奨します。

夏休みのある日、憧れの同級生の女の子からメッセージが届いた。 『ねぇ、木曜日空いたからまた遊びに行こうよ』 すぐさま送り間違いである旨のメッセージが届いた。 たったそれだけ…

絶対に働きたくないでござる。 ※この作品はフィクションであり、 五割嘘、三割誇張、二割が冗談です。

私をホームから突き落とそうとした男が白状することには、「百万円あげるから、あなたを殺してくれって頼まれたんです」…… 一体誰が、私を殺そうとしているのか？ 他人が嘘をついたらす…

湯納円治（ゆのうえんじ）は、恋人の梨水利千佳（なしみずりちか）との結婚を許してもらうために、彼女の実家を訪れた。しかしそこで遭遇した彼女の母は、想像を絶するほどのクズだった。 愛…

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 超巨大ショベルカーが街に出現して穴を掘り始めたのは今から24年前のこと。俺——士陶竜樹（しとうたつき）が生まれる10年も前のことら…

四つの花壇があった。それぞれの所有者は蒔かれた種を育てなければいけなかった。 きれいな花を咲かせたい。願いはただそれだけだったはずなのに……。

「死にたい」と言う彼女の、心の中をのぞくことはできない。それでも僕は日々の言葉を受け止めて行く。

走るのは辛い

リバウンドの天才が、ボクシング界に嵐を巻き起こす……！！

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 帰って来た恋人の良菜（らな）は雨に打たれてぺしょぺしょになっていた。粉雪のようだったはずの肌が、今は牛乳寒天のようなぷるぷるさで。…

スレジは、効率化よりも人のことを忘れないことを選んだ。だからなのか、それとも先天的なのかは自分自身でもわからないが、スレジは思い出すことの天才だった。そうして彼は記憶屋になったの…

『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 エイトビートの雨が降る。 鈍色の雲から漏れ出した粒が、教室の窓を——ポツン、——ポツン、——ポ、ポツンと叩いている。そう言う時分だ…

身近な心の問題をテーマにした連作短編。六章構成。狡猾で奇妙なカウンセラーの男が、カウンセリングを通じて相談者たちの心の悩みの正体を解き明かしていく。ただ、それで必ずしも相談者が満…

にゃべ♪の日々徒然からカクヨム関係の部分だけに特化して日記として独立させました。 相も変わらずテキトーに思った事をホイホイと書いていこうと思います。 全て個人の感想なので用法用量…

全く見覚えのない場所に、ゆうちゃんはいつの間にか立っていました。 どうやらここは夢の中。ミトラという奇妙な生き物と一緒に、ゆうちゃんは夜ごと夢の中を散策します。 自主企画「…

幼い頃から気付けば藪の中に居た。 安住の地、閉鎖空間、秘密基地。 なにかから逃げるように行き着いたその場所は、いつからか彼女を待つための場所になっていた。もうそこに、彼女は居ない…

文房具屋でそれとわからないままに買ってきた日記。バカな買い物をしたなあと思いながらも、日記をつけ始めた僕。淡々と日常を記していくのだが、ためしに書き始めた【未来日記】が日常を歪め…

ときを止めたい少年は、時計を冷凍庫に入れた。 母は「時間は凍らないのよ」と言った。 それまでにもいろいろ試したけれど、時間を止めることは叶わなかった。

　私は梟である。名前は、ない方が自由に羽ばたけるだろうと瞳の魔女が言っていた。 　瞳の魔女の家からほど近い木に私は止まっている。出窓に置かれた花瓶越しに、宵色のローブに踝まで包ま…

上京したものの非正規の安労働から抜け出せない主人公がごちる愚痴。 底辺労働者による会社や社会などに対するヘイト。恨み辛み。ルサンチマン。 滅べ世界。 ※私小説風の体裁だがフィ…

ある日の夜、部屋に訪ねてきた女がいた。 その女は「彼氏の母親」と名乗ってきて――？

選挙についてのエッセイです。 明るい未来、横滑りする理想、ぐだぐだの論理。 そういった難しいことは考えず、気楽に投票しましょう。それが明日につながります。

化石のこと、彼らが生きた太古の海のこと、 夏に生き秋に死んでいった虫たちのこと、 にせものの夜空のこと。 雪の夜に海底を歩く少年たちの静かな物語。

彼女にフラれた僕は何の気力も無くなっていた。 ようやく外出した僕は、おおきなクマのぬいぐるみを買った。

古都の町家を購入してバルにリノベーションした高辻将平は、内装工事を終えた日に奥庭に突如大穴が開き困惑した。大穴から一人のエルフ少女――ミミルが出てきたからだ。 言葉が通じない中、…

黒峰徹（くろみねとおる）は、病により若くして息を引き取る。 そして、気が付くとハマっていたMMORPG『ディスガルド戦記』の世界に生まれ変わっていた。 転生した徹は、死霊使いの…

ハロウィンの夜、一人暮らしの部屋に現れた不可視の生き物。 飲んだり食べたり、歌ったり踊ったり。 愉快で奇妙な生き物、ミトラと過ごす夜のお話。

あと五分で核ミサイルが落ちてくる。その目標地点は、Y町。 残された五分間、Y町では様々な感情が渦巻いた。 妻を抱きしめる男。友達と手を繋ぐ女の子。むかつくやつを殴ったり、過去の…

あと五分で、私のアイドルとしての歴史に幕が下りる。トップアイドルである「私」は、このステージを最後にアイドルを引退する。 引退ライブ――ラスト・ステージが始まった。 （作…

双子の妹のネイロが奇病に罹った。その名も『増える病』。増え続ける妹を、私は殺し続けなければいけない。すべてはネイロを救うため。ちょうど今、８７人目を殺した。 ——カナデの猟奇治…