概要
藪の中に彼女を引き留めることは出来なかったから
幼い頃から気付けば藪の中に居た。
安住の地、閉鎖空間、秘密基地。
なにかから逃げるように行き着いたその場所は、いつからか彼女を待つための場所になっていた。もうそこに、彼女は居ないと言うのに。
〘制作協力:森嶋あまみ〙
森嶋あまみさんから頂いた、「藪」「滝」「写真家」のキーワードから妄想を膨らませたのが今作になります。
安住の地、閉鎖空間、秘密基地。
なにかから逃げるように行き着いたその場所は、いつからか彼女を待つための場所になっていた。もうそこに、彼女は居ないと言うのに。
〘制作協力:森嶋あまみ〙
森嶋あまみさんから頂いた、「藪」「滝」「写真家」のキーワードから妄想を膨らませたのが今作になります。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!止まっていた時間が動き出す。
主人公はザ・モラトリアムと言っても過言ではないような生き方をしている自称写真家の大卒ニート。彼はカメラを手に毎日藪の中へ写真を撮りに行きますが、それはただの逃避で、本当の所はただ働きたくないだけ。働きたくない理由も、幼少期の対人関係の苦手意識をこじらせたものです。
逃げるようにして通う藪の中は彼にとっての聖域であり、それは幼少の頃より変わりません。彼の人生の時間は止まったままです。
写真とは、瞬間を切り取るものです。撮られた世界は止まってしまいますが、本当に良い写真というものは、「まるで生きているようだ」とか、「今にも動き出しそう」などの言葉で賞賛される所、この物語の中でも、それが対比になっ…続きを読む