青春は藪の中……、だけど


主人公はポジショニングが上手くいかない人間で、大学卒業後も定職についていない。

独白形式で進むのだが、共感できる箇所が多かった。

ここではない、どこかへ。
夢を追うというのも、一種の自己欺瞞を孕んでいる。

結局、夢を叶えた所でどこかに腰を落ち着けるしかないのだ。

そこはもしかしたら一周回って子供の頃の秘密基地かもしれない。

RPGの終着点は大抵自分の家だから。そんなことを思った。