若生竜夜

公理智樹がぷらぷら歩いていたら、上空から美波の声が聞こえた。 見上げれば、赤い風船が街路灯に引っかかっていた。 第1回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」 ミッション…

クロノヒョウ様のミッション企画より ミッション内容 ・タイトルは「迷子の風船」であること ・タイトルに沿った内容の物語であること ・1000文字以内で完結すること ・NGワード…

1000字以内でお題に挑戦する企画用です。 お題『迷子の風船』

『「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」』によせて書きました。

迷子の風船をみつけた宇宙人 ミッション企画はこちら↓ https://kakuyomu.jp/user_events/16817330650610407740

とある女子高生のなんてことない日常。 ぷかぷかと漂うただの日常。 　　　　　 第1回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」に参加させていただきました。 https://k…

謎のガス惑星の、狭苦しい生存域に閉じ込められた宇宙生物。彼は共同体を飛び出して、未知の天空へと冒険の旅に出る！

迷子の風船の数を予言する後輩、彼女がある日、迷子になった。 第1回「1000文字以内でミッション全てクリアせよ」に寄せて。

明治の終わりか大正の頃。 炭焼きの青年が、麓の村の娘を見送る話。 クロノヒョウさまお題企画「美しい沈黙」参加作品。

東清鉄道の末裔・北満鉄路は、「北鉄接収」と呼ばれる満洲国への譲渡でその幕を閉じた。 日露戦役以降いまだ打たれていたロシアのくさびは消え、路頭に迷ったロシア人は帰国を始める。 その…

平成二十三年春。 烈しい驟雨の中、小さな廃商店の軒先にたたずむ一人の作家。 故郷の町の思い出は、愛喫の銘柄もろとも消えて行く。 【注意】 ※縦書きを想定して書いているため、一部…

銀河の辺境に開拓された植民惑星エンデラは、入植から三十年経ってもなお自立の気配なく、今なお本国の支援にたかり続けるお荷物惑星。しかも『龍』と呼びならわされる現地の巨大生物が時折暴…

どこともしれない地の水影の森という薄暗い場所に、不思議な生物が住んでいました。かれらは暗く黒い森を大事にし、穏やかに暮らしていましたが、ある日彗星が通過し、世界が照らされたことで…

「テンプレ」にはまった作品に対する人気の過熱と作品数の異様な増加。 それによって作者の間で生まれる理不尽な格差。 こういった小説投稿サイトの現状を嘆き、批判する人が多く見られる。…

　京都に住んでいた。お寺巡りをよくやった。お寺に行ってもわたしが見るのは庭だけだった。頭の中には歴史がめぐっていた。京都のお寺の庭でたくさんの歴史上の人物と仲良くなった。神社仏閣…

　シャッター通りの無人野菜売り場。 　売り切れてしまってしょんぼりしている僕は、散歩中の鹿を発見。 　翌日、鹿たちへのお土産を買って行きました。

Twitter企画〈#文披31題〉参加作品 若者の姿に扮して人里に降りる龍神と、社に祀られ自由を奪われていた娘。 気に入って攫ってきたはいいものの、 しきりに下界の様子を気にす…

開拓時代の西部が舞台の冒険活劇。 筆者のお気に入りの作品の割には、受難で、あまり読まれない。 前・後篇で完結。東部から西部へ駆け落ちした幼馴染の二人ですが、追われます。

　出征していく先生をわたしは追いかけた。軽くSF。 　最後のあたりは京都国立博物館と三十三間堂のあいだのゆるやかで長い坂道をイメージしていました。 　※あの有名な北国のお菓子とタ…

過去に「あなたは作家になれます」と云われたことがある人は多いのではないでしょうか。その時あなたはどんな気持ちでしたか？

底辺に埋もれている星屑にしか過ぎなかった。そんなわたしが出逢った、読み専の神さまについての覚書。 誰もが一度は逢ってみたいと願うような、そんな人でした。

　星影さやかな真夜中。 　王都特別警備隊隊長——アルバート・ハンデルは、違法なフリーク・ショーが行われていたテントの外で、白金の少女——ラナを保護する。 　行方不明となった彼女の…

13世紀、中国。300年続いた大宋帝国がまさについえようとするこの時代に、いわくありげな宝剣をたずさえた青年――林獅伯は、失われたおのれの過去を捜して流浪の旅を続けている。 一方…

三十も半ばを過ぎた小説家の男性。彼が突然“日記”を書き始めたのには、理由があった。 【KAC2022参加作品⑪：日記】

ピアノの天才演奏家ともてはやされている和彌（かずみ）は、フランスで頭角をあらわした恋多きクラッシックの寵児。 彼はずっと日本への帰国を避けてきたが、自分の演奏に行き詰まりを感じて…

彼女を亡くした男の精一杯の鎮魂歌《レクイエム》。それは前を向くための、男のレクイエムだった。

帰り道に、月の欠片を拾い、こっそり持ち帰った人と、欠けてしまった月の話。 クロノヒョウ様の第25回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画　参加作品です。

適合者と呼ばれる異能力者達が現れ、何もかもが様変わりしてしまった世界。 適合者の犯罪が後を絶たず、国は特殊犯罪対策課という適合者専門の対策チームを創設する。 中島はそんな特殊犯罪…

一人ぼっちの夜、星空を眺めてみませんか。 孤独ってなんだろう、愛ってなんだろう。 人間によく似たロボットの中にその答えはあるのかも？ はやぶさ2号カプセル帰還のとき、夜空を駆けた…

三十年ぶりに地元へ帰った女の懺悔

高校生になった雄介に女友達ができた。彼女は当たり前のことを知らないのかと思えば、とんでもない能力を見せたりする。もしかしたら彼女、スパイとして育てられたんじゃ……妄想か現実か。舞…

高校生の美術部の「僕」が、一年後輩の内崎佳奈美に「海に絵を流しに行こう」と誘われる。 そして、二人は海に向かう。

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも…

　――それでもこの世界は止まらない、現実はいつまでも生き続けるから―― ４人の主人公が東京の火葬場を舞台とし、繰り広げるヒューマンドラマ・ストーリーです。 連作短編で群像…

大人気カップルチャンネルのビジネスカップルが実は両思いなんだけど、ビジネス関係を壊すのがいやでお互い告白できず、両片思いのまま動画内でだけ甘々カップルを演じてプライベートではじれ…

転生したわけでもなく、特別なチート能力を持っているわけでもない。俺のことが好きな幼馴染はいないし、空から美少女も降ってこない。 それでも、クソゲー極まるこの現実で、最速最短でのヒ…

「どうして──みんな脚光を浴びたら、評価されたら、自分の作品が生計を立てることに繋がったら、それは嬉しいことに違いないという宗教を信じているのでしょう」

「おれ、呪われたかもしれない」小学生のタケシが母に告げた。呪ったのは図書室の魔女。 タケシと母のおかしな会話、最後に明かされる絵本の秘密とは。 「５分で読書」短編小説コンテスト…

うちの社長がプライベートでやらかして逮捕され、ほかの従業員たちは逃げ出し、私だけが逃げ遅れてしまい職場に取り残されました。 私は「弊社の社長が逮捕されまして」と顧客に頭を下げ、社…

「何かお話して」 　我ながら子どもっぽいと思うが、こんな時間があったっていいんじゃないかって思う。 「何かって何？」

書いた。 KAC2022とは関係なかったけど、あ、ちょっと第７回のお題と関連するかなぁって思って、参加するつもりだった。 でも「ロイヤルティプログラムに参加する」って条件にあては…

仕事が忙しく、久しぶりの帰省を果たした夏休み。 集う顔ぶれはかつてと違うけれど、いつまでも変わらない場所。

おばあちゃんの家を相続することになった美月。幼い頃、その家の庭で誰かと遊んでいた記憶が蘇る。庭にあった祠にお供えをすると、次々と不思議なことが起こる。なぜ神様は子供の姿をしている…

私は前の席に座る甲斐が好きだ。 休み時間中、ずっとしょうもない話をふっかける。 「しゃーねえな」が口癖の彼との時間が、私は何より楽しい。 けど――。 あいつは、誰もが目を惹かれる…

学校帰りに突然、草むらから現れた女子クラスメイトは、その手の中に子猫を持っていた──。 元から飼われてたみたいに子猫は彼女に懐いている。それでも彼女の家では猫は飼えないらしい。…

走れメロスは美談なのか？　王は暴君なのか？　親友は本当に親友なのか？　 美談。それってメロスがそう思っているだけですよね？ メロスがそう思うんならそうなんだろう　メロスん中ではな

男子高校生がコンビニの傘だてに入れておいたはずの傘を盗まれて途方にくれているところへ、タイミング良く現れる超絶可愛い女子高生。あまりにも都合の良すぎる展開に喜びながらもなぜか胸騒…

柔らかな草の匂いがする。優しい風が僕を包み込む。 僕は気がつくと、見知らぬ草原に寝転んでいた。 視界は美しい色で染まっている。夜明け頃、だろうか。 美しく自然にあふれた…

ダース=ダイヤモンド社。 この企業は『人とロボットの自然な共同生活』を世界に提唱し、人の隣にロボットがいる光景が日常となった。 そんなある日、彼女はついに念願のロボットを購入し…

　学校の図書室に、本の並び順が替わる棚がある。 　理由は簡単。図書委員も手を抜く隅っこの棚には、本の並び順を正しく並べ替える先輩がいるのだ。 　もう何年も、僕が卒業してからも、先…