このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(109文字)
この話を読み終わったとき、ズキューンと撃たれたような気がした。「梅雨にヒメゴト」ナイスなタイトル。タイトルを見て、初めエッチ系かと思ったのやけど違った。そやけど、確かにヒメゴトには違いなかった。読みやすい文章はもちろんのこと、読後感がハンパない。いつまでもオカンのハートを揺さぶり続けている!
「――傘がない」物語はそこから始まります。何故、ないのか?何処に行ったのか?たった三話——されど三話で魅せる《傘喪失》の理由。読み終えた後の心地よい余韻を是非、あなたも!
構成がお手本のような綺麗さで脱帽でした。加えてプロップや言葉選びのセンスも非常に洒脱で、技量の高さを感じました。「すごいなあ」としか出ないのですが…本当にすごいので、ぜひご一読をと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(29文字)
とは限らないのでしょうが、誰しもが通りそうな恋愛未満の関係(相手がちゃんと存在する場合)はこうやって仕組まれているのかもしれない、そうであったら楽しい、そう思わせてくれるお話でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(90文字)
梅雨と傘の織りなす、羨ましくなるようなシチュエーションです。最後の話まで読んで、色んな意味でやられたと思いました。
読ませて頂きました!こちらの作品は二人両方の視点が描かれる構成で、片方だけでも楽しめますが、合わさる事で面白みが増す短編小説。雨は人を孤立させますが、それにより距離を縮め易いという側面もある。故にこういう思惑や欲望が混ざり合うんだなあと思わせる、真っ直ぐな梅雨らしい作品です。