★★★ Excellent!!! 殴られたような saw とある方のブログから題名に惹かれて読ませて頂きました。 私も小説を書くのが好きで仕方なく、誰からも読ませずとも自分の作品が一番愛おしい。 思い込みだったとしてもそういう考えの人間だったもので、この話を読んだときは殴られたような感覚になりました。 彼女の言葉や彼の反応諸々全てが、鈍く痛みのように響いてくる作品でした。 こういうとき、思ったことを表現できる力がないのが今は残念でなりません。 最後に読めてよかったと一言だけ言い残していきます。 レビューいいね! 3 2020年10月17日 10:52
★★★ Excellent!!! 光が差したように思ったんです 辰井圭斗 最初読んだ時救われたと思ったんです。でも、それは多分この作品を読んで救われたと言っている多くの人とは違った感想だっただろうと思います。 これしかないと思えるほどに好きだと信じていたものが、実はそんなに好きではなかった。これほど嬉しいことはないと信じて止まなかったものが、いざ経験してみると然して嬉しいものではなかった 小説だって昔は楽しかった時期があった、けれども今は――。 きっとこの作品を読んで救われたと言う人達はこのあたりに共感するのではないかなと思うのです。 けれど、当時の私は「小説を書くのが好きで好きで堪らないヤツ」であり、「書かざるを得ない呪いにかかっているヤツ」でした。だからその辺りのところは分からなかったのです。いえ、頭でぼんやりと掴みそうにはなっているのですが、それを拒んでいました。だって、それを理解してしまえば、自分の中にも確かにあると”発見”してしまえば、呪いが解けてしまいそうで怖かったものですから。 だけどこの作品は救いでした。ただ、素晴らしかった、美しかったというその点に於いて救いでした。姫乃さんは毎回溜息の出るような文章を書かれますが、この作品も例外ではありません。事情があってというか自業自得だったのですが、当時ウェブ小説を読むということに絶望していました。ウェブ小説というカルチャーを好きな分それはつらいことでした。でもこの作品が新着として届いて… 続きを読む レビューいいね! 5 2020年5月25日 12:22